仙台3-1名古屋、新潟0-2甲府

仙台3-1名古屋 ホーム4連勝で最下位脱出

 表題を書いていて思ったのだが、ホーム3連勝をしていたチームがなぜ最下位なのだろうか。
 もちろん答えは簡単で、その3勝しかしていないからである。アウェーで勝利は無い。ベガルタは3節前にホームで勝った後、そのアウェーで2連敗してから仙台に帰ってきた。

 前節清水戦で、ベガルタは3点を取りながら4点を取られた。渡邉監督は先発を入れ替えた。センターバックが常田・大岩に代えて平岡・シマオマテ。シマオマテはセンターバック初起用である。ボランチではU-22トゥーロン国際に招集された椎橋に代わってベテラン富田。攻撃手では石原崇・ハモンロペス(出場停止)に代わって道渕・関口。5人入れ替わった。ジャーメイン良は怪我でベンチにも入らず。長沢のワントップ。
 マテは体の強さを生かして安定感のあるディフェンダーぶりだった。センターバック入れ替えは功を奏していた。
 一方、長沢ワントップは当てにならないと最初は見ていた。長沢がハイボールに競り勝つところはほとんど見たことがないし、そもそもボールの落下点に入るのが得意ではない。トラップも止めるのがうまくない。ワントップでボールを収めろということなのだろうが、どうだかなと思っていた。

 6分、早くも仙台が先制した。右から道渕がシュートを放つとそのボールをディフェンダーを背負いながら長沢が足に当てて後ろに残し、そこに吉尾が走り込んでシュート。長沢は止めるのがうまくない、と書いたばかりだが、良い場所にボールを置いてくれた。
 そこから名古屋が猛反撃。風間サッカーらしく、ボールを奪ってから前へ運ぶのが速く、パスワークもうまい。27分、ペナルティエリア内で右から左にボールを動かされて、前田直がボールをバイタルエリアに戻したときにはマテウスにマークがついていなかった。マテウスがゴール右隅にシュート。決まって同点。
 その後も名古屋優勢で時間は推移した。中でも前田直がドリブル良しカットイン良しでなかなか捕まえられないでいた。ジョーがいなくても怖さ満点。仙台はどうにか追加点を防いで前半終了。

 59分、名古屋は和泉に代えてガブリエルシャビエル。仙台は関口に代えて石原崇。
 この辺りの時間から、おや、と思った。名古屋の縦への速い攻撃が影を潜めてしまったのだ。前半の猛反撃の反動で足が止まってしまったのだろうか。ほぼ互角の形勢、さらに時間が経過すると、仙台のほうが優勢に見えてきた。
 69分、吉尾に代えてベテラン兵藤。
 73分、マテウスの強烈なミドルシュート、しかしダニエル横っ飛びセーブ。
 74分、左から松下がシュートを放った。GKランゲラックが反応よく弾いたが、ボールが飛んだところに長沢がいた。ごっつぁんゴール。

 点を取らなければならない名古屋は前半から飛ばしていた前田直に代えて榎本、米本に代えて赤崎。必死に攻撃。しかしマテ・平岡らを中心に人数をかけて守る仙台を崩せず。
 逆に82分、ランゲラックのミスパスを長沢が止めてシュート。飛び出すランゲラックの横を通り過ぎたボールはゴールマウスに吸い込まれた。なんと長沢、2ゴール1アシストの大活躍。
 その後の名古屋の攻撃をかわし、そのまま3-1で試合終了。

 これでホーム4連勝で最下位脱出。
 終わってみれば長沢はヘディングで競るのは不得手なままだが、胸トラップや足での落としでしっかりボールを収めるのに成功していた。これでは長沢はレギュラーになってしまうな、ベガルタのエースにのしあがってしまうのかな、と不思議な感慨に浸ってしまった。


新潟0-2甲府 肝心な所で守れない新潟、守り切る甲府

 かつて甲府は新潟を苦手としていた。ハーフタイムに説明があった。対戦成績は新潟の18勝9敗。J1で上位にいたこともあった新潟に対し、甲府はJ1で常に残留争いをしていた。
 しかし今シーズンのJ2、甲府が4位と昇格争いをしているのに対し新潟は15位と下位に沈んでいる。このチーム状態が反映された試合になった。

 トータルで甲府が優勢だったとは言い難い。ただ、肝心なところで新潟は守れていなかった。前半12分、甲府の得点は甲府が右サイドのスローインから曽根田がクロスを入れたことに始まった。この時の新潟はボールのあるサイドにばかり注意が向いていて、クロスの先にいたファーサイドのドゥドゥと、中央にいたウタカをフリーにしていた。甲府の得点源を二人ともフリーにしていたら、それは点が入るだろう。
 2点目は54分、曽根田が右サイドからゴールライン際をドリブルで入り込んできたのだが、曽根田にばかり注意が向かって、またゴール前のドゥドゥをフリーにしていた。

 一方の甲府は守備の集中が途切れなかった。後半開始後、あるいは2点目を取った後、新潟は激しく攻め込んできた。しかし甲府のディフェンス陣の集中が途切れずマークが厳しいので、新潟は無理な態勢のシュートを打たされていた。最も点が入りそうだったのは76分フランシスのミドルシュートだが、ゴールキーパー河田が反応良くセーブした。

 新潟は決してメンバー的に甲府に劣っていたわけではない。何かのきっかけで勝ちだすかもしれない。だが、そのきっかけは常に新潟を見ているわけでもない自分にはわからなかった。
 一方の甲府は攻撃陣が好調で、献身的な守備も健在だ。昇格争いを続けそうな様相である。

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