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zoom RSS ロシアW杯における日本代表の戦い

<<   作成日時 : 2018/08/04 19:29   >>

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 月日の流れは早いもので、Jリーグが再開して2週間以上経ち、新代表監督も決まった。
 W杯における日本代表の試合については、その当時その都度箇条書きにして感想を書いてきた。だがいまこの、W杯が過去の記録になりつつある時期に、当時と感想が変わったこと、今なお印象に残っていることを書き残しておこうと思う。

 何度も書いているように、私はハリルホジッチ率いる代表がW杯で戦う姿を見たかった。また現在に至っては、どこまでがハリルの成果でどこからが西野の効果かわからないとも記している
 その私でも、監督交代の効果があっただろうと思えることがある。
 なお、現在選手たちが「自由闊達に意見を交わせるようになった」といったことが効果かどうかはわからない。その意見で混乱することもあるし、押さえつけられ反発することが現場で効果を生むこともあるからだ。
 私が交代の効果、と思うのはそこではない。ひとつは代表選手たちのコンディショニングだ。ハリルホジッチ監督は代表選手たちに猛練習を課そうとしていた。それと本番に向けたコンディショニングとの間にどう折り合いをつけるか、早川コーチらには大変な難題だった筈である。だが西野新監督は早川コーチを全面的に信頼してまかせた。それはベスト16という結果に寄与しただろう。
 もう一つは、解任ブーストだ。今年のJリーグでも浦和の大槻暫定監督や甲府の上野監督が就任直後にチームの成績を急上昇させている。解任ブーストとは何か。それは監督が変わったことで選手その他の心理が通常とは異なる状態になることが原因と考えられる。解任ブーストはおよそ6試合と言っている人がいた。西野監督が指揮したのは合計7試合である。最初の2試合は躓いたが、その後の代表に解任騒動が何かをもたらしたような気はする。

 さて次に、本番を思い出す前に親善試合について書いておきたい。伝えられた情報によると、ガーナ戦、ウクライナ戦とパラグアイ戦との後で明らかに代表の雰囲気が変わったようである。もちろんパラグアイ戦で勝ったことは、相手が弱かったとはいえ気分を良くすることにはなっただろう。パラグアイ戦の前に西野監督が方針をはっきりさせたという報道もあったようだ。
 もうひとつ、ウクライナ戦とパラグアイ戦の間に何があったか。長友が髪型を変えた。自らをスーパーゴリラと称して笑いを取っていた。
 日韓ワールドカップでは合宿中に中田英がプールに飛び込んで見せてから雰囲気が変わった、という証言がある。長友の一見意味のない行動が流れを変えたのかもしれない。気分というものは、案外くだらないことに左右されるものである。

 ではW杯の4試合について。
 ベスト16に進出し優勝候補のベルギーをあと一歩まで追い詰めたことは事実である。
 4試合やって10人のコロンビアにしか勝てなかったことも確かである。
 どちらも本当だ。どちら側から見たいかというだけの話である。

 コロンビア戦。
 この試合では、(1)開始3分でコロンビアが10人になり、(2)開始6分で日本に1点が入り、(3)59分に同点フリーキックを蹴るばかりでなく攻撃の中心だったキンテロに代わって、走れないハメス・ロドリゲスが入ってきた。
 このうち、(2)は日本の実力としてもよい。監督の采配も実力のうちだというのなら、(3)も実力だとしてよいだろう。だが、(1)は幸運以外の何物でもない。
 開始3分、モレノの退場劇を見て、
「日本代表にとって、こんな、とんでもない幸運が、よりによってW杯初戦の開始早々に来るとは」
と私は驚いていた。サッカーの神様は日本を勝たせようとしているのかと。
 実際、コロンビア-ポーランド戦を見ても、コロンビア-セルビア戦を見ても、11人のコロンビアに日本が勝てそうな気は全くしなかったのだ。

 セネガル戦。
 今となっては最も印象の薄い試合になっているかもしれない。
 大会中、ずっと批判された川島が明確なミスを犯したのは、この試合の1失点目のみである。それでも川島が日本で最も優れたゴールキーパーだから彼はピッチに立っていたわけで、彼を批判する気はない。ただ四年後に、川島39歳よりも優れた日本代表GKが現れてくれないと困る、と思うだけだ。
 日本がベスト16になれたのは、この試合で勝ち点1を得たことと、この試合でセネガルにイエローカード3枚を出させたおかげである。ちなみに日本はこの試合でイエローカード2枚(乾と長谷部)を得ている。

 ポーランド戦
 コロンビア戦は大迫祭り、セネガル戦は本田祭り、ベルギー戦は乾祭りだったが、ポーランド戦はパス回し。
 このパス回しに関して、西野監督は戦術的な失敗をして点を取れる見込みがほとんど無かったのだ、と書いた人がいた。はてどうなのかな、と思う。この試合の前半に日本は押していて、例えば武藤のシュートが入っていたら戦術的に成功した、と全く逆のことを書かれたのではないかと疑っている。
 あのパス回しに関しては私は批判はしない。ただ、自分には出来ない。あれからセネガルが点を取ったらどれだけ非難を浴びたのかと思えば、恐くて出来ない。あのパス回しの最中、私はずっと「セネガルが同点にしたらどうなるんだ」と思っていた。
 批判はしないが、あんなものを見せられた観客には災難だった。

 ベルギー戦
 失点についてはすでに書いた。ここで得点を取るまでに至る原口の努力、乾の心情についても記事が出ている。語られ過ぎ語り過ぎて書くことが無い。
 ベスト16で終わったわけだが、ベスト8を狙っていたからベスト16まで来れたのか、という気もしている。ベスト8に行きたければベスト4に行けるぐらいの力がなければならない。


 フランスが優勝した。
 ベスト16に進出した国の中で、フランスがもっとも特徴らしい特徴が無かった。個人としてはエムバペのスピード、グリーズマンの正確なキック、カンテのボール奪取力などを上げることが出来る。だが、全体としてどうなのかと言われれば、それは焦点を結ばないものになる。
 結局、特徴がはっきりせず、それだけにそれぞれの相手のそれぞれの良い部分を消し悪い部分を突く、といったことがフランスに出来たのではないか。対応力とでもいうか。エムバペのスピードを抑えられても他で点が取れ、カンテの奪取力が通じなくても他で守れる。それがフランスだった。
 そう思うと、日本のサッカーを確立する、といった考えが却って戦術の幅を狭めてしまわないか。そう危惧するところでもある。

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