UAE0-2日本 なぜ川島だったのか

 UAE戦でもっとも驚いたのは本田がベンチスタートだったことでも今野や久保が先発したことでもない。ゴールキーパーが川島だったことだ。なにしろ彼は本田よりも試合に出ていない。試合勘云々で言ったらもっとも出してはいけない選手だ。
 それならなぜ川島だったのか。マスコミはハリルホジッチ監督の言葉から、経験を重視したと書いている。だがその言葉を、中東アウェーの経験が豊富だからアウェーの歓声の中で舞い上がって失敗することはない、などと受け取ったらあまりに単純である。問題はその経験の中身だ。
 川島がUAE戦で迎えた危機はたった一度、前半20分にマフブードとの一対一を止めた場面のみだ。だがあれが入っていたら1-1の同点であったし、勝っていたかどうかわからない。まさにビッグセーブだった。
 さて、あれが西川なら、林なら止めていただろうか。

 ハリルホジッチ監督は前回のUAE戦の敗戦が悔しかったと何度も語っている。彼はあの試合でどうすれば勝てたのか、と何度も考えたに違いない。だからその敗戦の原因をつぶそうとしただろう。そこで審判の判定についてしつこく繰り返した。UAEの攻撃を止めるために今野と原口と長友でオマルへの包囲網を敷いた。
 UAE戦での失点場面も、何度も思い出しただろう。その失点はフリーキックとPKだった。あのフリーキックは、誰がゴールキーパーだったら防げただろうか、などと。
 川島は反応に優れるGKだ。彼ならあのFKを止められたかもしれない。ひょっとしたらPKも。マフブードとの一対一も、咄嗟に足を出した川島の反応がシュートを止めたのだ。

 川島はこれまでああしたコンマ何秒以下の反応で何度もシュートを止めてきた。そう考えれば、重視したのは経験というよりも実績である。
 誰をピッチに送り出すのかの選択は、監督が、誰なら勝つ可能性が高いのか、と考えた結果だ。長谷部がいないなかで今野を出したことも、本田ではなく久保を先発させたことも。
 経験や試合勘というあいまいな言葉にとらわれるのではなく、その言葉の裏にあるものについて考えていこうと思う。

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