広島5-2名古屋 西野監督の策が裏目

 7点もゴールのあった試合だから、にぎやかではあった。ドウグラスのハットトリック、佐藤寿人はJ1リーグ記録にあと1点、広島年間勝ち点首位浮上などと話題もある。局面では名古屋の致命的なパスミス、小川がミキッチに完敗、あるいは闘莉王のPK失敗について語ることもできる。
 だが、この試合は名古屋・西野監督の失敗について書きたい。

 序盤、名古屋が攻めようとした時に、右から川又、ノヴァコビッチ、永井が一列に並んでいた。
 西野監督の気持ちはわからなくもない。この3人には得点力がある。同時に起用したい。それに広島は3バックだから3-3なら攻撃側優位、3トップは有効だ。そこで柏なりミキッチなり、あるいは青山なりを守備に回させれば広島は攻め手を減らすだろう。
 だが攻め手を失ったのは名古屋のほうだった。

 3人が前に張ればそのぶん中盤に割ける人数は減る。中盤は広島が支配した。広島は奪ったボールを中から右から左から、容易に前に運ぶことが出来た。
 ゴール前でノヴァコビッチが張っているものだから、川又はゴール前に行けない。川又はゴール前でゴールを取ることには秀でているが、東アジア杯で見た通り、ポストも引き出しも出来ない。右ウィングの位置にいても何も出来なかった。ボールを持つまでに至らず、アナウンサーが川又の名前を呼ぶことは滅多になかった。誰かが退場したわけでもないのに、名古屋は10人で戦っていたようなものだ。
 早々に失点して名古屋はボランチも含めて前がかりになった。一方でカウンターを恐れるサイドハーフは下がり気味になった。一瞬だが、5-0-5になった時もある。中盤がなくなってますますボールを前に運べなくなった。

 66分、川又に代えて杉森。この杉森が動き回ってようやく名古屋はボールが運べるようになった。そして77分と79分、名古屋にゴールが生まれた。しかしそれまでに4失点していた。反撃は遅きに失した。さらにドウグラスに5点目を決められ試合は実質終了した。
 川又、ノヴァコビッチ、永井の同時起用は失敗した。どうしてもこの3人を同時に出したいなら永井を下がり気味にするのだろうか。しかし永井にトップ下の適性があるのか。あるいは川又とノヴァコビッチを縦関係にするか。それもどうだか。この試合を見る限りでは、川又とノヴァコビッチは並び立たないように見えた。

 結局、西野監督の策は、わかりやすく失敗したのである。

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