日本4-3ザンビア これが本番なら良かったのに

 0-2からの大逆転後に追いつかれ、しかし終了間際の勝ち越し。エーターテインメントとしては最高だった。
 しかし、W杯本番前最後の試合ということを考えると不安が一杯である。調整試合なのだから、つまらなく勝ってほしかった。
 この試合が本番、コートジボワール戦だったら良かったのだが。

 試合開始直後は日本がラッシュ。試合の入りは激しく、ここで間違えるな、ということだろう。しかしこれが90分続く筈も無く5分程度で終了。一息入れた9分に先制点を入れられた。内田が中から外に追っていたので、西川が前に出ずにニアに詰めていれば防げたか。こうした連携不足を見ると、本番は川島になりそうだ。
 コートジボワールの2点目はコーナーキックから、一人スルー、バイタルエリアでミドルシュート、のトリックプレー。むしろ日本がやりそうな攻撃パターンだ。ザンビアは日本の試合を研究しているうちに、自分たちもやってみよう、と思ったのではないか。
 ザンビアはW杯出場経験が無く有名な選手もいないが、W杯予選でガーナと1勝1敗。もともとの実力はある。特に前半はこぼれ球をことごとく拾い、アフリカ人特有の瞬発力と長い脚を駆使し、日本はシュートからしてなかなか打てなかった。W杯前の親善試合の相手はキプロスから始まって、「強豪国がない」と批判されていた。だが、日本サッカー協会は良い相手を選んでいる。

 ザンビア優位で進んでいた前半だが、ハンドでPKを得たのは幸運だった。体の後ろに回した手に当たっていたので故意の筈はないが、当たったのは間違いない。
 本田はPKで軽くフェイクを入れていたように見えた。ゴールキーパーが左に飛び、右に蹴ってゴールイン。真ん中に蹴るのは本番でやるつもりだろうか。

 後半になるとザンビアの動きが鈍くなってきた。W杯本番に向けてコンディションを上げてきた日本と、この試合の序盤から走り回っていたザンビアとでは体力に差があったようだ。
 74分の香川の同点弾は、大久保に合わせようとしたのにうっかりそのまま入ってしまったように見えた。香川は納得のいかない顔をしていた。これも幸運だが、点を取ろうとボールを送った結果でもある。
 75分の本田の逆転弾は、そもそも森重がなぜあそこまで上がってラストパスを入れていたのかが不思議に思えた。アジア杯の、伊野波がなんであそこにいたのか、を思い出す。酒井宏とワンツーを入れて切り込んでいた。その後の切り返しが綺麗だったが、これまで見た記憶が無い。FC東京サポの皆さんはあんな森重をご存知でしたか?
 本田は調子が悪いと言われ続けていたのだが、PKを含む2ゴールでは文句を言う人も減るだろう。内田が90分やれていないほうが気になるか。吉田はサイドバックと違ってそれほど動かなくてもいいポジションだから、あれでいいのだろう。

 逆転した75分から追いつかれた89分まではザンビアの攻撃がほとんど形になっていなかったので、このまま終わると思っていた。テレビを見ていた私と同様に、日本代表も油断していたかもしれない。
 ザンビアの選手達は疲れていたが、ドリブルで持ち込んだルバンボ・ムソンダは74分からの途中出場で動きが切れていた。シュートが山口蛍の足に当たったのは不運だが、その前に山口蛍の寄せが遅かったほうを反省しないといけない。

 最後に青山を入れたザッケローニ監督の炯眼と、青山のロングフィードを見事にトラップしてシュートした大久保の技術には感嘆するしかない。
 いや、本当にこれが本番なら良かったのに。
 ここ十何年見たことも無いザルな守備と、ここ十何年見たことも無い決定力。不安一杯期待一杯の日本代表はいったいどうなるのだろう。

 ああ、そう言えば、大久保がザンビア戦に出られれば(点を)取りそうだ、と書いていたのだった。
 縁起ものだ。もう一度書いておこう。
 大久保はW杯本番でも点を取りそうだ。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック