日本女子2-1ニュージーランド女子 アジア杯では大変そうな女子代表

 女子W杯出場がかかるアジア杯の壮行試合。

GK: 山根、DF: 岩清水・有吉・宇津木・川村(MF登録)、MF: 宮間・川澄・阪口・中島、FW: 高瀬・吉良

 耳になじみのない選手が何人かいる。アジア杯はグループリーグが中一日なので、馴染みのない選手ほど出しておきたいところだろう。

 試合が始まってみると、日本はビルドアップに苦労した。ニュージーランドのポジショニングがいいし、なかなかつないでボールを前に運べない。
 馴染みの無い選手が入っていて連携面の問題もあっただろう。だがそれよりも近賀・鮫島の両サイドバックを欠いていることが大きかったのではないか。この試合で日本は、サイドバックの上がりによる攻撃参加がほとんど見られなかった。
 もっとも日本のサイドバックがほとんど守備をしていて常時4バックが形成されているので、ニュージーランドの攻撃も思うようにはいかなかった。

 先制点は40分。
 これは宮間のフィードがあまりにもあまりにも。高瀬が左右ニュージーランド選手に挟まれながら走っていたのだけれども、その高瀬のところにディフェンダーが触れない正確なボールが飛んできた。ボールは高瀬の右斜め後ろから来たのだが、高瀬の右にいたニュージーランドの8番が、「飛んだら届かないかな」と思わずボールを見てしまった。それで高瀬がフリーになった。8番のミスと言えばミスなのだが、守備者が届きそうで届かないボールを蹴った宮間が凄い。これが宮間でなければただの偶然なのだが、宮間はあれを狙って蹴れる世界でも数少ない選手だ。

 日本が先制しリードして前半を終えたが、その後も日本は苦労した。58分、宇津木・中島が乗松・澤と交代。しかし状況は変わらず。
 ニュージーランドの得点は61分。有吉のクリアミスが云々と言っているけれども、その前に、ニュージーランドの11番から10番にパスが出た時点で、日本代表は4バックラインの前に誰もいなかった。これはニュージーランドが自陣でパスを回しているのに日本が無理に食いつこうとしたから。リードしていた側の日本が何を焦っていたのだろうか。
 11番のヤロップのミドルシュートは見事だった。日本の女子のリーグ戦ではあの距離から真っ当なミドルシュートは飛んで来ない。「あそこから打たれたらまずい」という記憶はアジア杯で役に立つ可能性が高い。ニュージーランドはその意味でもいい相手だった。

 終盤近くなって猶本が出てきたけれども、86分出場でどうこう言うこともない。代表の雰囲気に慣れておきましょう以上のものはなかろう。
 87分の決勝点も宮間アシストだった。コーナーキックを蹴った段階で、菅澤はヘディングではゴールに届かない場所に立っているだけだった。ニアでつぶれてその後ろからフリーで菅澤が飛び込んでいったわけだが、これは蹴った時点で予期していたのだろうか。そうなのだろう。恐らくはこうした練習が何度も行われていたのだろう。
 高瀬と菅澤が同い年というのは意外だ。どう意外かを書くといずれかに失礼な気がするのでそれは書かない。

 というわけでかなり苦しんだ勝利だった。もちろん壮行試合なので結果よりも内容重視。と思えば女子代表は大変な状況である。W杯出場権まで結構苦しみそうな気がしてきた。もっともサッカーそれ自体は面白くなるかもしれない。スリリングなアジア杯になりそうではある。

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