「U-16 アジア選手権2012」、というか、日本-シリア戦を見て

 BS-1で放映されていたものを録画して視聴した。開催地はイラン。
 見てみると、準々決勝のシリア戦がほとんどの時間を占めていて、他はダイジェストだった。準決勝のイラク戦はダイジェストすら無かった。

 というわけでシリア戦である。2位でグループリーグを突破した日本代表は、準々決勝でシリアと対戦した。
 この試合に勝ってベスト4に入ればU-17W杯への出場権を得られる。もっとも重要な試合となる。

 シリアはいま内戦状態で大変なことになっているが、シリアU-16代表にそうした影響は感じられなかった。
 まずガタイがいい。
 中東の選手達は腕や足が長く、日本選手はそこで苦労することが多い。しかし、日本に比べて全体にガタイがいいと感じたことはない。
 でもシリアU-16はガタイがいい。背も高い。胸板も厚い。どういうことであろう。シリアの人々は第二次性徴が日本人よりも早く訪れるのだろうか。
 はっきり言おう。本当に16歳以下なのか、あいつらは。

 ガタイはともかく、シリアは良いサッカーをしていた。
 後ろで堅く守っていて少ないカウンターに賭ける、ありがちな中東サッカーではなかった。日本ボールの時には積極的にチェックし、自分のボールの時にはしっかり回して組み立ててきた。
 日本よりいいサッカーをしていると思った。

 日本はちゃんとしたパス回しが出来ていなかった。芝が悪かった。
 芝が悪くてパス回しが出来ないと言うと、パス自体の強弱や方向性に問題があったように感じるかもしれない。だが、それよりもトラップがうまくいかなかった。
 来たボールを足下に止められない。止めないまでも、敵選手から遠いところに流せればいいのだが、それも出来ない。来たボールを止めようとして、来た方向に一メートルくらい返すような止まらないトラップが多かった。
 そのトラップを狙われて刈り取られる場面が何度も見られた。これではパスが回せないし簡単に相手ボールになる。

 すでに書いた人が多いのだが、試合の流れとしてはシリアのPK取得と、そのPK失敗の影響が大きかった。
 シリアはPKを取って喜びすぎ、そのPKが外れて落胆し、気分が荒れてラフプレイを繰り返し、PKを蹴れなかった選手がふてくされ、警告を多数受けてさらに集中力が落ちていった。
 日本に2点を取られたのは自滅だろう。その後に盛り返して1点を返したが、日本はそこで踏ん張ってリードを守って終了した。

 ともあれ日本はU-17W杯出場権を手にした。会場はUAE。
 代表選手は本番までに、個々のトラップ技術を高めておいてほしいものである。

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