日本女子2-0ブラジル女子 強豪国日本

 日本の強さに感心した。
 いったい、日本代表は男子女子含めて、何度このブラジルのような負け方をしただろう。
「いい試合したよな」
「ずっとボール持ってたけど」
「決定力だけが無かった」
 相手にこんな思いをさせて勝つとは、どこの強豪国だ。それが日本だ。

 もちろん日本はこんなサッカーを最初からやろうとしていたわけではない。ブラジルがフォーメーションを変えてきたというが、どこでボールを取ってその時誰がどこにいる、というのが定まらなかった。
 ブラジル選手は女子もテクニックに優れていて、下手に囲んでもなかなかボールが取れない。
「じゃあ、リトリートで。ブロックで構えてシュートを打たせなければ、どこかで向こうに隙ができるから」
 戦術を現場で切り替えて、それで無得点で終わらせてしまうのだからすごい。ボールを相手に持たせていても、危機らしい危機は少なかった。安心して見ていられた。
 澤がマルタを抑えていたし、センターバック二人が盤石だった。熊谷は集中していてポカがまるでなく、持ち前のスピードとフィジカルをいかんなく発揮していた。
 それに岩清水の安定ぶりを見ていると、ブラジルよりINACのほうが強いのかなと。

 澤フリーキックから永里飛び出しの隙を突いた先制点。ゴールキーパーの逆をついた落ちついたシュート。
 カウンターから大野の飛び出しとディフェンダーを交わして決めたシュートの正確さ。ともに素晴らしい。
 後半40分に安藤が出てきた時には、もう勝ったと思った。この時にはブラジルの足が止まってきたし、日本ディフェンスを嫌がったのかマルタが後ろに下がって、ブラジルの攻撃に恐さがなくなっていた。

 オリンピックが始まる以前から、このトーナメント初戦が一番の山場になるのではと思っていた。しっかりコンディションも合わせてきたし、ここで底力と盤石の守備を見せてきたのはさすがだ。
 あとは宮間のフリーキックが枠に行くようになったらさらにいい。まだボールに慣れていないのか枠に入らない。そろそろ合わせてきてもいい頃だ。

 それから一点、南ア戦について補足しておきたい。ごちゃごちゃ言っている人がいるのはかまわないのだが、事実を誤認している人がいるようだ。
 南ア戦で佐々木監督が引き分けの指示をしたのは後半の途中で、それまで選手達は勝とうとしていた。最初から引き分け狙いだと言っている人がいたらそれは間違っている。
 安藤梢が、わざとシュートを外せるような選手だとでも思っているのか。それは安藤に失礼だろう。

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