日本0-0チェコ(生観戦) うまく守られてしまった

 ビールを飲みながら代表選手達の練習を見て、ふと目線を上げると横浜国際競技場の屋根の上に夕焼けが見えた。シャツの上に軽くジャケット一枚。夜のサッカー観戦がちょうどいい季節になってきた。もっともこの日のように雨が降らなければの話だが。
 私の席はカテゴリー4、メインアウェイ側右端の二階席。角から俯瞰する場所。
 平日でありながら全席売り切れ。観客は65856人を数えた。

日本
GK: 川島、DF: 伊野波・今野・麻也、MF: 長友・遠藤・長谷部・内田、FW: 岡崎・本田・李
 話題の3-4-3。FW中央には李が入った。

チェコ
GK: チェフ
 他はよく知らない。

 試合開始。
 3-4-3と数字でフォーメーションを語ることは、システムを理解するための入り口であって、出口ではないと思っている。重要なのはそのフォーメーションで何をしたいかだ。ザッケローニ監督の3-4-3はサイドの高い位置で数的有利を作ることを目的にしているらしい。
 チェコはサイドの守りに人数を割いてその目的を無効化してきた。それにペルー戦と比べてコンディションを整え、日本がゴール前でパスを回しても集中して穴を作らなかった。チェコにうまく守られてしまい、3-4-3の目的が果たせなかったと感じている。

 以下は、メンバー個別に感想を。

・今野泰幸
 3バックの真ん中だから、センターバックのセンターだ。AKB48なら大島優子か前田敦子の位置にあたる。にもかかわらず、このオーラというか迫力というか押し出しの無さは、いったい何なんだろう。
「自分は大した者じゃありませんよぉー」
という雰囲気を振りまきながらボールを黙々と奪っていくのが持ち味、というのは、誰も気づいていないが革命的なセンターバックなのかもしれない。

・伊野波雅彦
 3バックは当然サイドハーフの裏に弱点があるわけだが、チェフはゴールキックで長友の裏を狙いまくっていた。対応は伊野波の役目で、大変だな、と見ていたら、後半19分槙野に交替となった。伊野波のままだったら破綻していたような気もする。

・長友祐都
 まっすぐサイドを駆け上がって中央にクロス、が所属するチームでは多いプレー。だが、この日は中に切れ込むことが多かった。チェコDFの背が高いから単純に中に入れてもと思ったのだろうか。でも後半三十何分だったか、切れ込まずに突破をかけたプレーが一番有効だったように思う。

・遠藤保仁
 後半斜め後ろから見ていると、遠藤がこのチームの指揮者だというのがよくわかった。遠藤→展開→前が詰まる→遠藤に戻す→展開→防がれる、という繰り返し。

・家長昭博
 その遠藤から交替で入った。普通にボランチをやっていたので驚いた。本田と家長が味方として同じピッチに立つのはいつ以来か。

・本田圭祐
 なんでフリーキックが枠に行かないのか、誰か聞いてくれ。

・チェフ
 後半32分、岡崎・李と続いたシュートを防いだ場面は私の席から遠くて、押し込んだのかセーブされたのかよくわからなかった。
「ええー、入ったんじゃないのぉー」
 は私の席の近くにいた女性の声。


 確かに女の子が多く来ていた。後半ボールがこっちにくる(つまりピンチになる)と、
「きゃー」
「あっ、やだ、やだよぅ」
という、ここ数年聞かなかった声がした。

 この3-4-3が有効なのはどんな相手だろう。チェコとは違い真ん中を固めてサイドを空けておくような守り方をされたら嵌るんだろうか。そもそも現代サッカーでそんなサッカーをやってくれる所があるのか。
 横浜線の猛烈な混雑の中で、そんなことを思いながら帰宅した。

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