デンマーク1-3日本 安心という意外性

 前半途中で、日本が勝ちそうだと思った。その後、最後まで安心して見ていられた。
 引き分けも負けもあり得るが、勝つ可能性もあると思っていた。ただ、先行・中押し・駄目押しまでして勝つなどという芸当を見せてくれるとは思わなかった。こんな日本を見たのはいつ以来か。格下のアジア相手か、対戦相手がベストメンバーを揃えてくれなかった親善試合でなければ見られなかったのではないか。だが、これはW杯本番だ。

 前半開始当初こそ、「リトリートしすぎじゃね?」というくらい支配され、好機を作られた。だが、途中で修正して日本が押し返せるようになった。この修正を岡田監督は2ボランチを3ボランチに戻したからという。要はトマソンの抑え方なのだろうが、岡田監督はこうしたことをフォーメーションで語るのが好きなのだ。

 本田のフリーキックの時、デンマークゴールキーパー・ソーレンセンが少し右に動いて逆を突かれていた。右の誰かに合わせてくると思ったのだろうか。本田は駆け引きに勝ったという意味で語っていた。
 二点目は本田のFKをソーレンセンが警戒していたところに遠藤。フリーキックも騙し合いで、そこに日本は勝利した。ジャブラニが落ちるのはオーストラリアのホルマンが見せていたが、曲がるのは遠藤が初めて見せた。あの軌道はGKも予測していなかったに違いない。
 このところ強豪相手に全然点を取れなくて、スタメンから外れていたエース岡崎も得点した。まったく文句のつけようがない。

 ひとつの幸運はデーモン主審だ。ファウルを丹念に取る主審だった。体格に優る相手にごりごり来られて、厳しいアタックを悉くスルーされるのが一番困る。デーモン主審のジャッジはJリーグの基準に近かった。
 遠藤・長友の遅延イエローや長谷部のPK判定は全然日本優位ではなかったが、私はこの主審に当たって良かったと思っている。

 次の相手はパラグアイ。私の見た所、16強の中で3番目くらいにやりたくない相手と見る。だが、今の日本なら、勝敗は時の運としても、今ある自分の力を出し切ってくれるだろう。次の試合が待ち遠しい。


 引き分けでグループリーグを抜けたら、「岡田監督は予言者だった。12年前に仏W杯で1勝1敗1分でグループリーグを突破すると言ったのは、実は12年後の今日の予言だったのだ」と書こうと思っていた。
 実際、私は引き分けがいいところかもぐらいに思っていた。予想を超える結果だ。まったく、嬉しい限りである。


 ああ、そうだ。書き忘れていた。
 今年2月2日に日本がベネズエラと親善試合をしていたのを覚えているだろうか。
 なぜベネズエラかと聞かれた岡田監督は仮想パラグアイと答えたのだ。当時は鼻で笑っていたが、この日を予見していたのだろうか。おそるべしである。

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この記事へのコメント

エスカルゴ
2010年06月28日 17:15
日刊スポーツに、本田のFKの際に阿部がデンマークの壁の前に立って、GKから置いたボールを見えなくし、蹴った後も左側にジャンプしてボールの弾道が見えるのを防ぐ動きをした、として阿部のアシストを称える記事をかなり大きく書いていました。私もそれはTVではわかりませんでしたが、GKのミスにつながったのかもしれません。阿部もなかなかいい仕事をしています。
水谷秋夫
2010年06月28日 20:02
エスカルゴさん、情報感謝です。
阿部ですか。なるほど。

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