木曜映画サイト 昨年に見た映画 昨年は諸般の事情により、一度も映画館に行っていない。だから見たのはDVDないしはテレビの録画ばかりである。 例によって昨年見た映画について公開備忘録。 「地上最大のショウ」「幕末純情伝」「グラン・ブルー」「昼下がりの情事」「バルカン超特急」「巴里の屋根の下」「海外特派員」「それでも夜は明ける」「翔んで埼玉」「薄桜記」「たそが… トラックバック:0 コメント:0 2021年01月07日 続きを読むread more
木曜映画サイト 小説「白夜行」を読んで 最近、東野圭吾作「白夜行」を読んだ。 それで、この小説を映像化するなら、誰が唐沢雪穂に、誰が桐原亮司に相応しいかを考えた。 何を馬鹿なことを言っているのか、と思われるかもしれない。 「白夜行」はとっくに映像化されている。2006年にはテレビドラマ化された。雪穂役は綾瀬はるか、亮司役は山田孝之だった。2011年には映画化さ… トラックバック:0 コメント:0 2020年11月26日 続きを読むread more
木曜映画サイト「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」 フィクションで加えられたもの 事実を基にしたフィクション、という作品がある。あるいは原作を映画化する時、原作にない部分を付け加える場合についてでもいい。 そのフィクション、あるいは加えられたもの、は映画の作り手にとってどのような意味を持つものだろうか。 「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」は事実を基にしたフィクションだ。 韓国で光州事件があった。… トラックバック:0 コメント:0 2020年08月06日 続きを読むread more
木曜映画サイト 伊豆の踊子(1974) どこがフィクションか 今年実家に行った時、何か本を持って帰ろう、と思ってたまたま持って帰ったのが川端康成だった。それで、読んだのが、「山の音」「ある人の生のなかに」「千羽鶴」「雪国」「伊豆の踊子」。 川端康成は簡潔でわかりやすい文体でありながら情景描写、人物描写が巧みで繊細だ。そしてその物語には共通の特徴があった。 ・女が不幸になる ・語り… トラックバック:0 コメント:0 2020年07月02日 続きを読むread more
木曜映画サイト ファンシイダンス バブル期のモックンの映画 まずモックンの説明から始めなければなるまい。 俳優の本木雅弘は、ジャニーズの3人グループ、シブがき隊のメンバーとしてデビューした。シブがき隊の結成は1981年。本木はモックンの愛称で親しまれていた。正直、歌の下手なグループだったが、レコード大賞で最優秀新人賞を得るなど大した人気だった。1988年に解散。 この映画、ファンシイダ… トラックバック:0 コメント:0 2020年06月04日 続きを読むread more
木曜映画サイト 愛と青春の旅だち、と、食わず嫌い これ、私が学生時分に封切りされた映画で、それは自分が一番映画を観ていた時期だったんだけど、観なかったんだよね。 いや、だって恥ずかしいでしょう。 「愛」で「青春」で「旅だち」だよ。 こんなこっぱずかしい題名の映画、とても無理。私はこれから「愛と青春の旅だち」を観に映画館に行きます、とか、今夜テレビ放映の「愛と青春の旅だち… トラックバック:0 コメント:0 2020年05月28日 続きを読むread more
木曜映画サイト 蒼井優、黒木華、杉咲花、藤野涼子の区別がつかない 蒼井優 あおい ゆう。1985年生まれ。 四人の中ではもっとも年長。山里亮太の奥さん。 黒木華よりも、すぐに話しだしそうな、笑いだしそうな雰囲気がある。 出演した映画作品 「花とアリス」「フラガール」「るろうに剣心」 黒木華 くろき はる。1990年生まれ。 出てきたばかりの頃は、蒼井優だと思ったら黒木華… トラックバック:0 コメント:0 2020年02月06日 続きを読むread more
木曜映画サイト 2019年に見た映画 例によって公開備忘録。 映画館で見た映画 「まく子」 「キングダム」 「僕たちは希望という名の列車に乗った」 「町田くんの世界」 「ザ・ファブル」 「天気の子」 6作品。 「まく子」は男の子の性的成長物語で、ボーイミーツガールもので、SF的要素がある。それは嘘ではなかったのだが、男性向き映画だと思ったら違… トラックバック:0 コメント:0 2020年01月09日 続きを読むread more
木曜映画サイト キス・オブ・ザ・ドラゴン 日本代表監督のアクション映画 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」なんですけどね。 ジェット・リーが主役のアクション映画です。中国の捜査官(ジェット・リー)がパリに出張。そこで現地の悪徳警官の罠に嵌り、追われながら戦うというお話。 このジェット・リーが森保監督にしか見えない。 この二人の写真を並べて見たら、それほど似ていないかもしれない。しかしこの映画のジェ… トラックバック:0 コメント:0 2019年10月17日 続きを読むread more
木曜映画サイト 「天気の子」で連想したこと 以下は完全ネタバレです。 「二人のため、世界はあるの」 佐良直美のデビュー曲「世界は二人のために」の一節である。作詞は山上路夫、作曲はいずみたく。1967年というからずいぶん昔の曲だ。 「天気の子」はほぼ全編東京が舞台となる。主人公の二人にとって、東京イコール世界だろう。そしてこの二人は世界ではなく、二人のほうを選んだ… トラックバック:0 コメント:0 2019年09月12日 続きを読むread more
木曜映画サイト キングダム雑感 私は漫画「キングダム」を読んだことがない。 評判が良く、売れていて、有名な賞をもらったことは知っている。だが最近本棚が書籍と漫画で溢れているので新しい長い漫画に手を付ける気にならないでいる。 つまりこの映画の感想は原作漫画を全く読んでいない人のものである。だから、原作との忠実度とか再現性とか乖離がどうのという話はない。 原… トラックバック:0 コメント:1 2019年04月25日 続きを読むread more
木曜映画サイト 「グランド・ホテル」の感想のようなもの 「グランド・ホテル」は第5回アカデミー賞最優秀作品賞とのこと。第5回、っていったい何十年前の話だろう。ちなみに今年のアカデミー賞は第91回となる。 ホテル内の群像劇である。ある特定の場所における群像劇は、この作品以降、グランドホテル形式と呼ばれることになった。ある特定の場所における群像劇、と聞いて私が真っ先に思い出したのは「ハッピー… トラックバック:0 コメント:0 2019年02月21日 続きを読むread more
木曜映画サイト 2018年に観た映画 公開備忘録。 映画館で観た映画 「グレイテスト・ショーマン」 「シェイプ・オブ・ウォーター」 「Vision」 「カメラを止めるな!」 「スターリンの葬送狂騒曲」 「日々是好日」 「ボヘミアン・ラプソディ」 この中で感想を聞かれても困るのがVision。見る人が見たら「死と再生」とか「輪廻」とか重いテーマ… トラックバック:0 コメント:0 2019年01月10日 続きを読むread more
木曜映画サイト ボヘミアン・ラプソディ 感動とは違う所で この映画はブライアン・メイとロジャー・テイラーのバンドにフレディ・マーキュリーが加わるところから始まる。そこにジョン・ディーコンが加わり、クイーン結成が1971年。ラストのライヴエイドが1985年。 この70年代から80年代前半という時期は、私の少年期から青年期に当たる。感受性が豊かで音楽をよく聞いていた頃。世代的にはクイーンは私… トラックバック:0 コメント:0 2018年12月27日 続きを読むread more
木曜映画サイト 新藤兼人の違う一面 新藤兼人が亡くなったのは2012年だった。もう6年が経っている。 彼がちょうど100歳で亡くなられた時、大監督だったから沢山のニュースが流れた。その多くは、「原爆の子」「裸の島」などを撮った社会派で反戦の人、という形容だった。例えばこんな風に(日本経済新聞、NHKアーカイブズ)。 ずっとその評に違和感があった。だから書いてみる… トラックバック:0 コメント:0 2018年09月27日 続きを読むread more
木曜映画サイト 追悼 樹木希林 悠木千帆という女優を最初に認識したのは「寺内貫太郎一家(1974)」だった。沢田研二のポスターの前で老女が「ジュリー」と言って身悶えする姿は、当時多くの「私の周囲の人」が真似したものである。 「寺内貫太郎一家」は人気番組だったので、当時の雑誌等で盛んに特集が組まれた。その中で、お婆さん役の悠木千帆は実はかなり若くて肌がとてもきれい、… トラックバック:0 コメント:0 2018年09月20日 続きを読むread more
木曜映画サイト 推薦「カメラを止めるな!」 私が初めて見たホラー映画は「エクソシスト」だった。世間で大層な評判となり、当時住んでいた家の近所の、普段はポルノ映画ばかりやっている映画館にもこの映画がやってきた。父に連れられて見に行った。 当時、世間で大層な評判になるということは、漫画や雑誌などで盛んに取り上げられるということだった。それらの取り上げられ方はネタバレ満載だった。… トラックバック:0 コメント:0 2018年08月23日 続きを読むread more
木曜映画サイト 好きな女優さんは誰ですか 若かったころ女の人に、好きな女優さんは誰ですか、と聞かれることがあった。 私は女優の誰かを贔屓にする、ということがなかった。薬師丸ひろ子なら全部見る、などということもない。しかたがないから直近で最も印象に残った人の名前を言ったりした。 「『事件』という映画の松坂慶子とか」 大岡昇平原作の「事件」は野村芳太郎監督作品。この映画… トラックバック:0 コメント:0 2018年05月24日 続きを読むread more
木曜映画サイト 映画館の上映スケジュールが早く決まらないものか 私は映画をシネコンで土曜か日曜に観ることが多い。いや私に限らずそうした人が一般的だろう。 観る度に疑問に思うことがある。 翌週の土日の上映スケジュールがわからない。それは翌週の、早くて火曜日、遅くて木曜日ぐらいにならないと発表されない。 なんとかならないだろうか。 例えば土曜日か日曜日にカップルが映画を観たとする。… トラックバック:0 コメント:0 2018年04月05日 続きを読むread more
木曜映画サイト 北野武の映画は苦手 北野映画は痛いんですよ。 北野武と言えばバイオレンス。いや、でも私はバイオレンス映画全般が苦手ってことはないんです。チャンバラ映画も、カラテ映画もカンフー映画も好きだし、やくざ映画も見るしね。 でも北野映画のバイオレンスって、ひときわ痛いんですね。こう、見ているだけなのに自分が殴られているような感じがするわけです。 誰のブ… トラックバック:0 コメント:0 2018年02月08日 続きを読むread more
木曜映画サイト 女性は長生きなのだが例外もあるという話 古い映画を観ていると、ここに出ている人たちがみな亡くなっている、と気づくことがある。例えばの話、「七人の侍」などは七人ともすでに亡くなられている。 私もいいかげん年を取ってきたので、私が子供の頃に活躍していたおじいさんは全て亡くなっている。おじさんもほとんど亡くなりつつある。この頃は、子供の頃に活躍していたお兄さんの訃報を聞くよう… トラックバック:0 コメント:0 2018年02月01日 続きを読むread more
木曜映画サイト 2017年に見た映画 映画館で見たもの 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」 「追憶」 「メッセージ」 「22年目の告白 ―私が殺人犯です―」 「エル ELLE」 「猿の惑星 聖戦記(グレイト・ウォー)」 「ゴッホ最期の手紙」 テレビ、DVDレンタル等で見たもの 「ベイマックス」「白雪姫(1938)」「ローカル… トラックバック:0 コメント:0 2018年01月11日 続きを読むread more
木曜映画サイト 「エディット・ピアフ ~愛の讃歌~」を観て思い出した映画 エディット・ピアフはシャンソン歌手として最も有名な人のひとり。映画を観る以前、それぐらいの知識しか私にはなかった。 観たら壮絶な人生だった。母が歌で稼ぐために母方の家に預けられた。それから父方の母に預けられ、そこが娼館で娼婦たちに可愛がられ、父が戦争から帰ってきたら大道芸人の父とどさ回り。そこで自身が歌で稼ぐようになった。 路… トラックバック:0 コメント:0 2017年11月23日 続きを読むread more
木曜映画サイト CMを飛ばせない映画 前にも書いたが、私は膝痛対策の筋トレをしながら映画番組を見ている。となると放送中の番組を見ることはまずない。録画したものばかりを鑑賞している。 録画するのはNHK-BSで放映されたものが最も多い。だが民放の番組もある。民放から録画したものには当然CMがある。民放のBS録画は通販CMがかなりの割合を占める。はっきり言って退屈なのでC… トラックバック:0 コメント:0 2017年09月28日 続きを読むread more
木曜映画サイト 馬鹿は地球を救うのか アメリカ映画に多いストーリーに、馬鹿が地球を救う話がある。 「インデペンデンス・デイ(1996)」「アルマゲドン(1998)」「バトルシップ(2012)」 そんな映画だ。こう並べると、後ろに行くほど馬鹿さ加減がパワーアップしているようでもある。 「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」もこの延長線上にあると言ってい… トラックバック:0 コメント:0 2017年07月20日 続きを読むread more
木曜映画サイト 小泉今日子と薬師丸ひろ子 「あまちゃん」が放映されていたのは2013年上期だからもう4年前だ。 あの連続テレビ小説で小泉今日子と薬師丸ひろ子が共演していた。それであの当時、この二人を比較した人たちがいた。どっちが上なのか、とかそういう類のものだ。 それが何年経っても引っかかっていた。彼女たちと似たような時代を過ごした者として、単純な二人の比較はできない、… トラックバック:0 コメント:0 2017年04月13日 続きを読むread more
木曜映画サイト この愚かさには覚えがある 「ばしゃ馬さんとビッグマウス」 映画でも小説でも漫画でもいいのだが、愚かな人がいると物語が作りやすい、ということがある。 例えば所持している株が暴落している時に、 「あら、しょうがないわね。損切りしなきゃ。……ポチ」 と冷静にやられたのでは物語にならない。 「もうだめ、もう駄目なのぉ。売って。いくらでもいいから売ってぇぇぇ。もうおしまい、もうおしまいよぉ。… トラックバック:0 コメント:0 2017年02月23日 続きを読むread more
たまに書いている木曜映画サイトについて そもそもなぜ木曜なのか。 今はシーズンオフだが、シーズン中サッカーは代表戦でもない限り、土曜日や日曜日に行われる。それを見た上で感想を書くのは土曜日から月曜日ぐらいまでになることが多い。 それで火曜日あたりは、書くことは書いたから今日は書かない、書かない一日は楽でいい、といった気分でいる。それが木曜日くらいまでくると、なにか書… トラックバック:0 コメント:2 2017年02月09日 続きを読むread more
木曜映画サイト 悪趣味な「ゲーム」 マイケル・ダグラス主演 ネタバレです。この映画をラストまで見ていないとわからないことを書きます。 私なら、ラストをこう変えます。 ラストの前に、主人公はものを落っことさないようなポケットにピストルを入れていたということにします。あるいは主人公が西部劇のファンで落馬してもピ… トラックバック:0 コメント:0 2017年01月19日 続きを読むread more
木曜映画サイト 吉野朔実著「こんな映画が、吉野朔実のシネマガイド」 今年の4月に吉野朔実が亡くなった。 というわけで、彼女の作品を取り上げる。これは漫画作品ではなく、映画に関するエッセイだ。吉野本人によるイラストが文章を彩っている。 初出は1993年から2001年のおよそ100作品。これが、「あんまり有名ではないけど、こんな素晴らしい映画があるんですよ」というコンセプトで選ばれている。 お… トラックバック:0 コメント:0 2016年09月01日 続きを読むread more