コパ・アメリカ 日本0-4チリ 負けるにしても

 会場となったエスタジオ・ド・モルンビーはブラジル、サンパウロFCのホームスタジアムで、高級住宅街にあるらしい。収容人数は8万人弱。ブラジルW杯でも会場になったのかと思ったら違った。W杯ではコリンチャンスの本拠地であるアレーナ・デ・サンパウロ(アレーナ・コリンチャンス)を使ったとのこと。
 試合ではなく会場の話から始めているのは、あまり試合について書きたくないからである。負けるにしても、もう少しましな試合になると思っていた。

 序盤は前からボールを追って奪って攻めることが出来ていた。ただ、30分ぐらいから縦パスが通らなくなった。奪われなさそうな体勢、奪われなさそうなトラップから、ボールを奪われることも頻発していた。
 Jリーグのプレーを見慣れている自分には、Jリーグなら通るパスであり、奪われない体勢・トラップに見えたわけだ。あるいはJリーグ以外でも、彼らの所属チームでは、というべきか。例えばここは通ると見たパスコースに、一歩の差で通らない。それなら一歩分パススピードを上げないといけない、だがパススピードを上げるとトラップをミスする、そうした話だろう。

 チリの先制点はコーナーキックからプルガルのヘッド。頭ひとつ抜け出た跳躍だった。そうした跳躍力を頭に入れて、しっかり体を当てましょう、という話なのだろう。
 2失点目以降は書きたくない。その中で、中山が3失点に絡んで情けなかった。柴崎が奮闘していただけに、余計に悪い面で目立ち良い面で目立たなかった。

 チリはベテランが多いということなので、若い日本代表としては後半から巻き返せないかと思った。全然そんなことは無かった。途中交代したビダルは表情からして疲れていた。だが他は、いや勝っているチームは点を取られないように相手を動かしていればいいのでそれをやられてしまった。

 上田には四度好機があった。三度目のクロスに合わなかったものは、合うように練習しようと言うしかない。四度目はシュートコースが無かったので相手のゴールキーパー、アリアスを褒めよう。しかし、一度目のGKとの一対一と、二度目のクロスに合わせたもののうち1点は取らないといけない。ボールを引き出す動きがとても素晴らしいのはわかったから、その先を何とかしよう。大学生なのに日本代表に選ばれてコパ・アメリカのピッチに立っているなど、とんでもないシンデレラ物語なのだからそれを完結させてほしい。
 久保建には一度絶好機があった。彼は日本のメッシと現地で紹介されているらしいが、バルセロナのメッシなら決めていただろう。アルゼンチンのメッシなら知らないが。

 パスコースが通る通らないひとつを取っても、この選手たちには経験が足りないと感じた。その足りない経験は、たった今積んだところである。
 積んだ後にはもう少しましな試合をしてほしい。ウルグアイ戦で。

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