日本2-0エルサルバドル 永井の2得点

 永井の日本代表初キャップは2010年に遡る。アジア杯予選のイエメン戦だ。監督は岡田武史。当時永井は福岡大の学生だった。この試合は3-2で日本の勝利。平山がハットトリックを達成している。
 その後、永井が日本代表に選ばれたのは2015年。監督はハリルホジッチだった。ハリルホジッチは奪ってからの速い攻撃を志向しており、足の速いフォワードとして永井には大きな期待がかけられていた。しかし永井は5試合出場して無得点。やがてハリルは永井に託そうとした役割を、浅野に託すようになった。

 その後、永井は代表に選ばれていなかった。4年の月日が流れた。
 つまり永井は代表選手として実績を残せず忘れられた存在になっていた。その永井を森保監督が起用した。現代表のセンターフォワードは大迫がレギュラーである。永井はポストプレーが得意な大迫とは全く資質が異なる。永井ならポストプレーよりも裏へ走らせる攻撃が主体になる。森保監督はそうしたサッカーもやってみたいのだろう。アジア杯で北川にやらせたかったことに近いかもしれない。
 永井は現在FC東京で活躍中、首位を行く原動力の一人だ。とは言っても代表でどうなのか。森保監督の下、センターフォワードで成功したのは、これまで大迫ただ一人だった。

 19分、冨安の長い縦パスに飛び出した永井はボールに追いつくと、急ブレーキをかけて追いかけてきたエルサルバドル選手二人を前方へ追いやった。そこからカットインして左足シュート。単に速いだけではない、頭脳的なディフェンダー剥がしを見せてくれた。
 さらに42分、スルーパスに呼応して裏へ抜けた原口。その原口がボールを戻したところに駆け込んできたのが永井。左足でファーへの意識の強かったゴールキーパーを見て、狭いニアサイドを打ち抜いた。これは決して容易なごっつぁんゴールではない。
 その後、肩を痛めて退いたが、この試合で最も輝いたのは永井だった。

 この意味は大きい。大迫が仮にいなくても、違うサッカーでやっていける。それを永井が示したのだ。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック