U-20 日本1-1エクアドル 劣勢の中でドローに持ち込む

 久保建と大迫がフル代表に引っ張られたことが話題になっている。私としてはレギュラーで間違いなく出られるU-20W杯に呼んでほしかったと思っている。試合に出た方がA代表のベンチにいるよりも将来のためになるだろうからだ。というわけで、久保建と大迫にはぜひA代表で出場機会を掴んでいただきたい。

 さて、この初戦で日本は苦しんだ。エクアドルのほうが個人技に優れ、ビルドアップが出来、ボールを奪え奪われず、カウンターも速かった。セカンドボールを日本はほとんど拾えず守勢に回る時間が長かった。
 日本の特長として集団での連携がよく上げられるが、それは見られなかった。日本はせっかくボールを奪っても、簡単にミスでボールを失った。そこには個人能力の低さもあるが、周囲の選手の動き出しが悪いからパスが出せないことも原因にある。
 その中でボランチの齊藤未が奮闘して危機を救っていたのは印象的だった。

 劣勢の中で日本は前半終了間際に失点した。東がかわされて抜け出したプラタを山田が仕方なくファウルで止めた。このフリーキックをゴールキーパー若原がパンチングしたが、田川に当たってオウンゴール。
 田川は前半17分、ペナルティエリア内に入り込んでシュートを打つのかと思ったらエクアドルディフェンダーに足を引っかけて(引っかけられて、ではない)、倒れた。だがPKを要求しても、もらえなかった。弱気の人は運も逃がす。

 後半に入ってもエクアドル優位は変わらず。51分には郷家がハンドを取られてPKを与えた。もう世の中ペナルティエリア内のハンドはすべて取られるようになっていくのだから、ディフェンス時に腕を拡げないように常に気をつけないといけない。郷家は宮城県出身。神戸で多くの試合に出ているが、この日は他の場面でも良い所がなかった。66分に交代で退いている。
 このPKを若原が止めた。蹴る側が軌道修正が出来ないタイミングで左に飛び、どんぴしゃりでセーブ。この試合、最大の殊勲はこの若原だろう。
 日本の得点は68分。ハーフタイムから交代出場の宮代がゴール前に入ってきたところ、エクアドルGKラミレスが飛び出して宮代と交錯、そこでゴール前がお留守になったところに山田が蹴り込んだ。山田はよく反応したが、殊勲は宮代である。ゴールはなかなか認められず、それは宮代のファウルではないかという疑いがあったからだろう。だが飛び出したラミレスが宮代にぶつかってきたGKの自損事故的失点だ。エクアドルはGKが不安定に見えたが、それが日本にとって幸いした。

 その後、日本が攻めるようになった。サッカーは不思議なもので、ずっと劣勢でも1点を取ると「俺達でも点が取れた」と元気になるのだ。元気になると、それだけで自分たちの個人技や連携が出せるようになる。
 その後は1-1のまま終了。
 結局、ドローで終わったが、終了後の日本選手たちの表情は晴れやかだった。この心理面での好転が2試合目以降に生きれば、と希望する。

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