G大阪1-0C大阪 宮本恒靖大博打に成功す

 どうしてもG大阪、いや宮本監督視点で見ることになった。というのは、G大阪大不振の中で宮本監督が大博打を打ったからだ。
 この試合は第12節だがG大阪の勝利は第4節のアウェー川崎F戦まで遡る。G大阪は第11節まで2勝、ホームでは0勝という惨状で、最下位争いをしていた。何かを変えなければならない状況に追い詰められていた。一方のC大阪は2連勝中。上昇気流にあった。

 G大阪は前節の先発メンバーから米倉・ヨングォン・ジェソク・遠藤・今野を外し、三浦弦・高尾・福田・矢島、高江を入れた。前節と変わらなかったのは、東口・菅沼・小野瀬・倉田・アデミウソン・ウィジョ。勝てないのでメンバーを入れ替えた、という時には前目のメンバーを変えることが多い。しかし、宮本監督はむしろ後ろのメンバーを多く変えた。
 特に遠藤と今野の両ベテランをベンチスタートにしたのが注目される。先発メンバーにはボールを奪える今野も、時間を作って的確なパスを送る遠藤もいない。それではどうしたのか。

 平均年齢が前節よりかなり若返ったと聞く。宮本監督は彼らを走らせた。
 ボールを奪う今野の代わりに多くの選手をチェックに走らせた。遠藤のパスを捨てた代わりに選手を走らせてパスコースを作り時にフィードを送った。より多く走らせることでゲームを引き寄せることにしたのだ。

 試合は高木が抜け出して東口と一対一になる絶好機から始まった。この一対一を東口が防いだ。一方でG大阪はウィジョがパスをかっさらってジンヒョンと一対一になった。これもジンヒョンが防いだ。どちらかが決まっていたら試合は全く様相の違ったものになっただろう。
 しかし0-0の時間が長いじりじりした展開になった。

 均衡を破ったのはG大阪。55分、高江のパスに倉田が呼応して瞬時にシュート。右足アウトにかけたボールはジンヒョンの手から逃げるように曲がってネットを揺らした。
 その後G大阪は食野・今野・遠藤と交代選手を入れた。食野はC大阪ゴールを脅かし、今野と遠藤は試合を落ち着かせ新たな好機を演出した。そしてそのままタイムアップ。

 宮本恒靖は博打に勝った。それも大阪ダービーで。浮上のきっかけとしてこれ以上のものはあるまい。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック