元甲府のダニエルを追悼する

 ブラジル出身のダニエル(Daniel Silva dos Santos)は2009年、レンタル移籍で甲府に加入した。その後、2010年甲府に完全移籍し2011年まで甲府に在籍した。
 2009年、甲府は湘南との競り合いに惜しくも敗れ4位でシーズン終了。2010年には内田監督のもとJ2の2位でJ1昇格。2011年は「三浦監督という人がいてだな」の年で、J2に一年で降格した。ダニエルがいたのはそんな時期に当たる。
 その後ダニエルは、2012~2013年に名古屋、2014~2016年に大分に在籍している。

 ダニエルのポジションはセンターバック。甲府にいた当時は山本英臣とコンビを組んでいた。ヘディングが強く、スピードもあった。安定感を与えるというよりも、躍動感を与えるセンターバックだった。
 2010年に甲府に完全移籍した時、私は
今年の甲府の補強で最も重要なのはダニエルの完全移籍ではないか、と私は思っている。
と書いている(今年のJ2について )。
 2010年に甲府が昇格したのにはもちろんダニエルの力が大きかった。2011年の甲府降格後、2012年に資金潤沢な名古屋に移籍したことは、ダニエルに対する評価が甲府以外でも高かったことを示している。

 プレーの他に忘れられない場面がある。2009年の9月、当時まだ中銀スタという呼称ではなかった小瀬競技場で、甲府-仙台戦があった。そこで私は甲府の選手たちを乗せたバスが到着したのに出っくわした。
 この時期は甲府の昇格争いが佳境に入っていた頃だ。
歓声を上げるサポーター。選手の表情を下から覗いてみると、一様に表情が固い。にっこにっこ笑いながら手を振っているのはダニエルだけだった。
 彼はどんな時でも明るかった。マラニョンがゴールした時、ダニエルがゴールを決めた当人以上に喜んでいたこともあった。

 そのダニエルが肺癌で亡くなったという。享年36歳。
 どこかでまた会えると思っていた。例えば指導者として自分たちの前に現れることがあるとか。
 若すぎる。まだ受け入れがたい気持ちでいる。こんな形で彼のプレーを思い出す時が来るとは思わなかった。

 謹んで哀悼の意を表します。合掌。

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