日本3-0イラン アジア最強の敵に勝つ

 日本は大迫が先発に復帰しワントップに入った。一方のイランはタレミが出場停止、代わりにアミリが出場。
 日本は13分、長友のクロスに南野が飛び込んだが、惜しくもディフェンダーに先に触られた。さらに19分、堂安がシュートするも右に外れた。
 日本が悪くない立ち上がりと思ったが、その後イランが優勢になっていった。22分、GK権田の遠藤航へのパスが引っかけられてずれ、そこからショートカウンター。アズムンが個人技で抜いて角度のないところからシュート。権田がかろうじて左足に当ててセーブ。権田自作自演。
 そこからイランはフィードをアズムンめがけて蹴り、ロングスローをゴール前に投げ、コーナーキックをゴール前に上げて、ハイボールの競り合いを何度も繰り返した。日本は冨安と吉田を中心に何度もそのボールを跳ね返した。
 それは数年前の日本なら最も嫌がっていた攻撃だっただろう。かつての日本は縦ポンゴリゴリを苦手としていた。しかし今の日本、特に若き冨安はハイボールに強い。ただ、日本のラインは押し下げられてビルドアップが出来なくなった。大迫に当ててキープさせて押し上げたいところだが、大迫もマークを受けていたのか存在をうまく消されていた。
 ハイボールを追いかけてアズムンが何度も上下動をしていたので、先に疲れてくれないかな、とは思った。イラン有利だが日本も決め手を許さず前半は0-0で終了。

 後半開始直後も状況は変わらず、イランが攻め込む時間帯が続いた。よろしくないな、と思いながら見ていた。さすがイランはアジア最強の敵、とも。強敵と書いてともと読む北斗の拳。
 56分、アジア最強の敵は思わぬ所から綻びを見せた。日本が中盤でボールを奪って柴崎が大迫へパス。大迫は時間をかけずに左にはたいた。そこに南野が走り込んで左サイドを走り、カナーニと接触して倒れた。
 笛は鳴らない。
 鳴らないにも関わらず、イラン選手5人が主審に抗議。シミュレーションだとでも訴えたのだろうか。その間、南野は立ち上がってボールを追いかけた。気づいて慌てて守備につこうとするイランの選手たち。南野のクロスはその5人の頭上を越えてゴール前に入り込んできた大迫の頭にピタリと合った。イランGKベイランバンドが飛び出したがボールに触れない。ボールはゴール右に吸い込まれた。日本先制。
 隙を見せたイランと隙を突いた日本。こんなことがあるのか。

 60分、遠藤航が倒れて塩谷に交代。遠藤航は肉離れかも、との報道あり。
 61分イランのフリーキック。ジャハンバフシュの強烈なシュートが枠内に飛んだが権田がセーブ。イランはこの試合で何度かフリーキックを直接シュートしていたのだが、危なかったのはこれだけ。
 63分、日本が攻め込み、大迫が南野にボールを落として南野がフェイク後にクロス、このボールが滑り込んだプーラリガンジの左手に当たった。PKを取る主審は取るのだろうが、体を支えていた左手に当たったので故意ではないと取らない主審もいるだろう。主審はPKを宣告。その後にVARで確認してやはりPK。
 蹴るのは大迫。イランの選手たちは大迫を取り囲んだり声をかけたりとプレッシャーをかけてきたが、67分、大迫のキックはゴール右隅に決まった。これで2-0。

 73分、酒井宏が自ら申し出て室屋に交代。
 その後の日本は守備を固めて時計を進めた。イランは次第にいらだってプレーが不正確になっていった。パワープレー気味に放り込んでも吉田と冨安が跳ね返して盤石。
 92分、原口がドリブルからシュートを決めて試合を決めた。その後、イラン選手たちの狼藉があった。なぜかアズムンが退場にならず長友に警告が出るなどしたのだが、日本の選手たちは冷静に対応して試合終了。

 イランは間違いなくここまで戦った中で最強の敵だった。だがイランは日本と戦いながらイラン自身を敵にしてしまった。イラン自滅の3失点だ。
 もちろん、自滅に導いたのは日本代表、特にその守備陣である。

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