韓国1-0バーレーン、日本1-0ベトナム

韓国1-0バーレーン 小さくて明確な差
 大雑把には韓国のゲームで、順当な勝利という言い方に異論はない。ただ、思わぬ大苦戦、ではないと思う。W杯出場国と、W杯最終予選に出てはくるがW杯に出場できない中堅国、の間の差はそれほど大きくない。
 前半から韓国優位ではあったが、真面目に守っているバーレーン守備陣を崩すのは容易でなかった。しかし韓国の先制は43分、イ・ヨンのクロスにウィジョがファーで飛び込み、ボールが弾かれた所にファン・ヒチャンが押し込んだ。ウィジョがつぶれた分、ヒチャンがフリーになっていた。
 後半も出だしは韓国が押し込んでいた。しかし、65分くらいからバーレーンの前からのプレッシャーが効き始めた。ラシェドのシュートはスンギュがセーブ。だが77分、サイードのシュートを受けたフマイダンがシュート。それが弾かれた所にロマイヒが詰めて叩き込んだ。韓国の先制点もだが、三人ぐらい絡むとマークも無効化される。
 その後双方決め手無く延長戦へ。102分、痛んでいたバーレーンGKサイードがついにギブアップ。ファルダンに交代。ここでバーレーンは運も手放した気がする。
 前半アディッショナルタイムの105+2分。韓国左サイドバックのイ・ヨンのクロスに途中出場右サイドバックのキム・ジンスがヘッド。ついにバーレーンを突き放した。
 韓国とバーレーンには120分で決着がつく程度の差しかないのである。だがそこにあったのは小さいが明確な差だった。


日本1-0ベトナム 苦戦に慣れたから安心して見ていた

 累積警告出場停止の武藤に代わって北川。他に交代はなし。ターンオーバー無し。
(中2日で)トレーニングができない状況でしたし、日刊スポーツ
 中二日だからターンオーバーしようよ、という話が世間に出ていたのではないか。サッカーの監督というものは世間と逆の発想をするもののようだ。森保監督は、レギュラーを休ませることよりもレギュラーへの信頼とレギュラーの連携を深める機会を取ったようだ。

 試合が始まってみると、日本とベトナムの各選手の間に差があると感じた。ベトナムは90分走り続けられるし、5-4-1のフォーメーションは守りに強い。しかしパスとトラップ技術、ビルドアップは日本が上。ベトナム選手のアジリティは日本のパワーにかき消されて一対一も日本が上。ベトナムの守りを日本がいつこじ開けるのか、という展開だった。
 24分、柴崎のコーナーキックから吉田のヘッド。決まったと思ったが、VARでハンドと判定されて取り消し。ハンドはハンドで仕方が無いのだが、取り消されるのはメンタル的に宜しくない。

 だが力の差があるし、日本がよっぽどのミスをしなければ失点はあるまい。そう思っていたら38分、よっぽどのミスが起きた。吉田のバックパス。プレッシャーをかけられてもたついた権田が吉田にパス。このトラップが伸びてファン・バン・ドゥックが先に追いつき、こぼれたボールにグエン・クアン・ハイがシュート。権田が飛び出して辛うじてセーブ。その後のファン・バン・ドゥックのヘディングシュートも権田がセーブ。
「ああーぶねぇーよーぉっ」
 思わず声が出た。90分間通して、この場面が一番危なかった。前半は0-0で終了。

 後半に入り53分、堂安がペナルティエリア内で倒された。笛は鳴らずにプレーは流された。だがその後にVAR判定。堂安の足を蹴ったブイ・ティエン・ズンは先にボールに触っているし、とも思ったが、足を踏んだ後にさらに引っかけていた。PKは妥当。妥当だが、VARでなければわからない動きだろう。
 堂安が強いシュートを決めて日本先制。ちなみにDOANはベトナムによくある名前だそうで、ベトナム人には堂安が忘れがたい選手になったのではないか。
 その後の日本の守備は盤石で全く点を取られる気がしなかった。時間が過ぎて試合終了。ここまででもっとも安心して見ていられた試合だった。

 ところで北川航也なのだが。
 私は彼が好きだ。
 いいのだ、点を取らなくても。点を取るなんて、フォワードなら当たり前で、そんな平凡な奴は沢山いる。北川には北川のサッカーがある。それを貫けばいい。
 北川が代表に選ばれ続ければ、鈴木隆行以来の大スターになるかもしれない。

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