皇后杯決勝 日テレ4-2I神戸 サッカーを堪能する

 これがサッカーだよなぁ、とまず思った。
 というのも、ここまで見た皇后杯準々決勝、準決勝は両チームに元々の力の差があったからだ。だから弱い方は守備を固めてどうにか点を取られないようにしていた。強い方はゴール前を固める相手に攻めあぐねる時間が長かった。
 それはそれで緊張感のある戦いでつまらないものではなかった。しかしサッカー本来の持つ創造性、奪ったらフィードだパスだクロスだシュートだ、というダイナミズムとは少々離れたものだった。
 だが、日テレとI神戸なら戦力の差もそれほど大きくない。テクニックも高い。
 右に左にボールが動くのを追いかけてそれぞれの妙技を楽しむという、サッカーをこの試合で堪能することが出来た。

 前半はI神戸のプレスがよく効いていた。日テレはボールを繋げるのに苦労していた。前半のシュート数はI神戸が5に対して日テレが3。そのI神戸の積極的な守備と攻撃は、増矢と岩渕の連携から増矢の先制点に結実した。
 しかし後半から日テレが盛り返した。I神戸のプレスが緩んできたのだ。田中美、宮澤、植木に籾木が絡む攻撃が功を奏するようになった。
 54分日テレ・植木の強いクロスが杉田の足に当たってコースが変わり同点。運も作用した。71分、植木、宮川、と左サイドを崩して田中美、弾かれた所に籾木。見事な連携だった。
 このまま日テレが押し切るのかと思ったが、77分、仲田の左からのクロスに京川。二人で得点。同点に追いついた。

 延長に入ると、I神戸に足が残っていなかったようだ。前半、後半、延長前半、延長後半のシュート数を見ると、日テレは3,11,5,5。I神戸は5,5,1,2。後半から延長戦まで日テレのゲームだった。
 94分、籾木のシュートは見事。その前の田中美の落としがハンドだとI神戸が抗議していた。だが肩だと言えば肩なのだろう。主審の位置が遠かったがVARは無いし致し方なし。
 104分、フィードに田中美が裏を取って2点差。これがトドメとなった。

 それにしても面白いゲームだった。今年の元日には天皇杯決勝が無かったが、皇后杯がしっかりとサッカーの空白を埋めてくれた。

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