高校女子選手権決勝 星槎国際湘南1-0常盤木学園 90分間ボールの奪い合い

「フットボールというのは単純なスポーツだ。22人の女たちが90分間ボールを追いかける。そして、最後には……」
 リネカーの言葉を少々アレンジしてみた。
 常盤木は女子サッカーの名門で五度の優勝回数を誇り、つまり最後に勝っていることが多かった。しかしこのところ選手権の優勝はなかった。勝てば6年ぶりの優勝である。
 一方の星槎は新鋭。創部五年目で決勝進出は初めてだ。

 試合は90分間、ひたすらボールの奪い合いだった。正直、システムとかフォーメーションとか、どうなっていたのか全然わからなかったほどだ。ボールがあり、そのボールを巡って体のぶつかり合いが延々と続いていた。
 23分、星槎の黒柳がフリーキックを蹴った。強烈なキックで放たれたボールは次の瞬間、ゴールネットに突き刺さっていた。Jリーグ名場面集で見る、エドゥーや岩本のシュートを彷彿とさせた。女子高生の試合で、凄いものを見た。
 そしてその後の67分間も激しいボールの奪い合いだった。

 どちらもボールを奪うために必死に走っていた。いずれ足が止まると思われた。後半30分くらいから常盤木の足が先に止まってきた。と見えたのだが、常盤木はボールを放り込んでまた走った。星槎のゴール前で星槎と常盤木はさらにボールを奪い合った。最後には星槎ゴールキーパー小野が立ち塞がった。

 そしてホイッスル。
 最後には新鋭・星槎国際湘南が勝利した。ボールの奪い合いにどちらが優ったとは思わない。決着をつけたのは強烈なフリーキックだった。

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