CWC準決 レアルマドリード3-1鹿島 大差かもしれないが

 今年はアルアインが決勝まで進んだ。2年前には鹿島が決勝に進んでレアルマドリードとあわやの接戦になった。
 賭け事にはビギナーズラックという言葉がある。麻雀でも競馬でもいいが、初めてやった人が大した予備知識もなしに勝ってしまうことを言う。開催国王者がクラブワールドカップで活躍することは、このビギナーズラックみたいなものかもしれない。実力は無い。しかし知識がないから恐れることもない。素直にゴールに向かう。地元だからコンディションもいい。試合会場もよくわかっている。ホームの観客も応援している。初めてだから興奮している。だから普段以上の力が出せる。
 今回の鹿島はビギナーではない。Jリーグで優勝したらなんだかわからないうちにCWCになってしまった、というわけではない。一度出場してCWCというものがわかっている。アジア王者になった日から、よし次はCWCだと目標にしていた。1勝したらまたあのレアルと戦えることも知っていた。もうビギナーズラックは無い。実力通りの戦いになった。

 さて、その実力差なのだが、それが素直に現れた結果になった。だが、前半早々にあった二度の決定機、コーナーキックからの飛び込みと、セルジーニョのシュートがクルトワにセーブされたもの、が仮に入っていたらどうなったか。泡を食ったレアルマドリードが必死になって攻撃しに来ただろう。それで結果は同じ3-1かもしれないが、全く印象の違う3-1になっただろう。たらればを書いていたらキリがないが、ボール1個分のところで全く違う結果になるのもサッカーである。
 采配で言うなら、内田を入れて西をボランチにしたのがどうだったか。西は空気を読まないプレーが特徴で、サイドの、他の人と離れた所でプレーするのがちょうど良いのではないか。ボランチは真ん中で前後左右の空気を読まないといけないポジションだ。西には合わない気がする。

 ベイルに3点を取られたが、そのベイルへのマークが鹿島は最初から甘かった。Jリーグの普段通りのマークだと、ボールを持っている人から2メートル離れて立っていれば、有効なシュートは防げる。しかしベイルは足を振れる空間、1メートルもあれば有効なシュートを打ってくる。飛び込めばかわされるのを恐れてマークが甘くなるのか。どのみち一人では対応できないのだから、一人がタイトマークしてもう一人がフォローするようにしないとこのレベルでは防げない。練習の時からそれはJリーグとは違うぞと想定しないといけない。

 試合後に安部が泣いていたそうだが、若いうちから高いレベルを見せつけられたのは悪いことではない。ベテランになってからだと、これは自分が現役のうちには差が埋まらないから指導者になろうなどと考えることにもなる。解説の岡田氏が以前そんなことを言っていた。安部くらい若ければ力の差をどう埋めるか考える時間がある。ぜひこの対戦を飛躍のきっかけにしてほしい。
 そうとでも思わなければ、この敗戦に意味がないではないか。
 大差かもしれないが、追い越すのだ。ここから。

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