天皇杯三回戦 横浜C3-2長野 良くも悪くも宇野沢

 名古屋が長野に負けたため、名古屋ホームの瑞穂スタジアム開催で横浜C-長野戦。当然ながら観客が少ない。
 長野は元柏の宇野沢、ベトナムのピルロことグエン・トゥアン・アインがスタメン。元G大阪・神戸の橋本がベンチスタート。
 横浜Cは元G大阪の寺田、元仙台の松下、元山形の大久保がスタメン。カズとチーム得点王イバはベンチスタート。横浜CのGKは渋谷飛翔。飛翔とは、ヤクルトファンなら何か言いたくなる名前だ。
 現在、横浜CはJ2の7位、長野はJ3の5位。共に上位。それならならカテゴリーの差が内容に出ても良い。
 と言いながら、前半優位に立ったのは長野のほうだった。

 長野も横浜Cもボールを持っている時間はあったのだが、それを決定機に持っていけたのは長野のほう。横浜CはへろへろしたシュートがGK正面に飛ぶぐらい。長野のディフェンダーのほうが横浜Cのアタッカーをタイトにマークしていた。一方の長野は宇野沢が配球にドリブルに意外性を出していて、横浜Cディフェンスが対応に苦労していた。
 長野の先制点は26分、左から夛田が市村をかわして持ち込みシュートのようなクロス。それを右サイドで受けた山田が中へ送った所に後ろから入ってきた塩沢が合わせた。見事な崩しで長野先制。前半長野シュート7本、横浜C4本。

 後半に入って50分、右から市村のクロスがゴール前へ来たと思いきやファーサイドまで流れてきて大久保シュート。決まって同点。
 しかし、その直後の51分、宇野沢のヘディングによるスルーパスにコンハードが裏へと抜け出したちまちGKと一対一。これを決めて長野勝ち越し。
 ここまでは長野勝利の流れかと思われた。
 ところが宇野沢がボールを受けにペナルティエリア内に入ってきたグエン・トゥアン・アインを後ろから押して倒しPKを与えてしまう。ゴール前に長野のディフェンダーは揃っており、木村解説者曰く「やらなくてもいいファウル」。このPKを途中出場のイバが67分に決めて同点。
 74分、シュトラウスに代えてカズ。79分、宇野沢に代えて橋本。カズは前目でイバとの距離を気にしつつプレー。橋本はアシストの手前の攻撃を作る、利いているプレー。
 どちらも決め手無く延長戦へ。

 決勝点は101分、斜め後ろからのボールをイバが、と思わせてディフェンダーを引きつけ、その前に入り込んだグエン・トゥアン・アインがヘディングシュート。公式戦初ゴールであるらしく、カズが祝福していた。
 その後、長野はロングボールや松原のロングスローを多用して横浜Cのゴール前へ迫った。しかし横浜Cはカズも下がって来て必死に体を張って守った。時間はゆっくり進んだが、横浜Cが逃げ切り、試合終了。

 この熱戦で最も印象に残ったのは宇野沢だ。長野の攻撃の中心にいて、彼がいなければ2点目の勝ち越しはなかった。だが彼がいらぬPKを与えて同点にされ延長戦に持ちこされた。最も活躍した選手が最も悪いところで目立つのはよくある話。良くも悪くも理不尽な、これがサッカーだ。

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