新潟0-0川崎F あわやあわやが入らず入らず

 序盤に川崎Fが猛攻をかけていた。ここで点が入っていたらまるで違う試合になったのだろう。
 新潟にしてみれば川崎Fにある程度ボールを持たれてしまうのは承知の上だ。サッカーは不思議なもので、次々と攻撃を受けている時は割と守れるものだ。ところが守っている側が反撃に出るとその瞬間、反撃の反撃が危なかったりする。

 新潟と言えばまずレオシルバで今シーズンは攻撃的な位置でプレーしている。それなら新潟の守備が弱くなるのかと思えばさにあらず。前目で守備のフィルターになっていて後ろが楽になっているし、前で奪えればショートカウンターの起点になる。どこにいても有能な選手である。

 U-23代表で川崎Fは大島・原川が、新潟は野津田が抜かれている。より痛いのは大島の存在感が大きい川崎Fのほうだろう。だが、彼らがいた試合を行えない以上、もしいればという問いは「だろう」以上の意味を持たない。
 川崎Fの90分を通して見ると大久保がそれほど目立っていなかった。いや、並のフォワード以上に存在感があるのだが、特上が上になった感じだった。その代わり目立っていたのが小林悠でポストに当てたシュートは惜しかった。新潟GK守田とぶつかった時にはあばらでも折ったのかとひやりとした。悠は自分を顧みずにゴールに向かうところがある。怪我なくプレーを続けてほしい。

 後半に新潟のビッグチャンスがいくつかあって、決まったら川崎Fが術中に嵌った的な書き方をしていただろう。だが指宿が一対一を外すなどしてこちらも得点が入らず。守って攻撃する、まではいいのだが、新潟は誰が点を取る、というのが見えにくい。

 終わってみるとシュート数は7対7で同数だった。納得のような意外のような。0-0で終わったが、産みの苦しみが90分続いて産まれないという、ゼロゼロの苦しさ楽しさが味わえた試合だった。

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