名古屋0-1鳥栖 BS劇場とは

 BS1で劇的な試合が行われるとBS劇場などと言われる。94分に豊田の得点が入って決まったこの試合もまさにBS劇場であった。

 出だしは鳥栖優位に見えた。鳥栖のほうがボールを持つ時間が長く、次々とシュートを放っていたからだ。しかし引いている時間が長い名古屋の方が実は優勢だと途中で気がついた。
 鳥栖のシュートはほとんどがミドルシュートでペナルティエリア内に入れなかった。名古屋のラインディフェンスは一見引いていてもペナルティエリアの外にラインを引き、その裏に鳥栖の選手を入らせなかった。バイタルエリアからのシュートはいくら打たせてもかまわない。名古屋GKは楢崎だ。ミドルシュートは悉く防いでいた。鳥栖のエース豊田は闘莉王が自由にさせなかった。
 一方、名古屋の攻撃は鳥栖のペナルティエリア内に入っていた。永井の速さ、川又のヘディングは脅威になっていた。枠内シュートは名古屋のほうが多かった。鳥栖GK赤星がどうにかセーブしていた。
 つまり、作戦がうまく行っていたのは名古屋のほうだった。その名古屋にとってもっとも惜しかったのはサイドバック矢野がゴール前に入り込んで放った二度のヘディングシュートだ。浅い角度をつけてファーを狙っていたが、二度とも角度が浅すぎて枠を捕えられなかった。

 名古屋のほうが勝ちそうに見えたが0-0のまま時間が過ぎた。そして後半アディッショナルタイム。名古屋陣内で途中出場の鎌田がボールを持った。闘莉王がその前に立ち塞がった。鎌田は闘莉王から逃げるようにドリブルしてからスルーパス。その時豊田は竹内と牟田の間を走りぬけてゴール前へ一直線に走っていた。飛び出した楢崎より一瞬早く、ワンタッチで豊田はボールをゴールへ流し込んだ。
 名古屋に隙があった、というよりも、最後の瞬間まで点を取ることを諦めなかった鳥栖、鎌田と豊田を称えたい。

 BS劇場というものを統計的に調べたことはない。しかし、もしBSで放映された試合が劇的な結果になる確率が高いのだとしたら理由は何だろう。それは、BSで放映されていることを選手が意識しているということではないか。
 多くの人が見ていると思えばこそ、疲れきった最終盤でも走りきることが出来るのだ。見られているからこそ力を出せる。それがプロスポーツというものだろう。

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