浦和2-2神戸 素晴らしき真夏のゲーム

 前半は浦和のゲームだった。
 西川がフィードし、啓太と阿部が相手の攻撃をせき止め、槙野が持ち上がり、柏木が配球し、梅崎と興梠がシュートを放った。17分に興梠が受けたパスを置き忘れたように置いて、忘れ物を取りに戻るような反転シュート。左にディフェンダーを見ながら左に蹴って山本海の意表を突いた。
 その後も浦和が攻めは好調だったが、2点目はなかなか奪えなかった。神戸ディフェンスが柏木、梅崎、興梠らを水際でかろうじて封じていた。
 気になったのが浦和の右サイドがあまり機能していなかったこと。後ろでパスを回している時でも平川がボールが受けられないほど高い位置を取っていた。その結果、右センターバックの森脇との連携がなく、森脇の大きな顔がテレビに映ることはほとんど無かった。右サイドが攻撃にあまり関わらなかったことで、浦和の攻撃が読まれやすくなっていたのではないか。

 後半、神戸が前からボールを追うようになった。そのひとつの結果としてコーナーキックを得た。62分、そのCKから河本ヘッドで同点。河本ヘッドの前に浦和が二人いて被っていた。ヘディングシュートは見事だったが、浦和のミスもあった。
 64分、神戸は橋本・杉浦に代えて高柳・シンプリシオ。ますます攻勢を強めた。
 高橋峻の逆転弾は、その前のシンプリシオの、ボールを差し出すようなアシストが絶妙だった。高橋峻は古巣浦和に恩返し。
 ここから神戸は守りを固めた。前半はある程度耐えて、後半に勝負を賭けるという戦術が嵌っていた。

 後半ロスタイムに浦和が同点。
 暑さの中で梅崎も興梠も動きが鈍くなっていた。その前線に那須が上がっていった。神戸は那須のマークも怠らなかったが、柏木のクロスと那須のヘディングはその上をいった。

 どちらのチームも勝てた試合と思っていただろう。結果は引き分け。個々選手達の高い能力と、両監督の戦術上の駆け引きを堪能できた、素晴らしい真夏のゲームだった。

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