女子アジア杯 日本2-1中国 苦しみながらも決勝進出

 試合は日本の劇的な勝利に終わった。その時、日本と中国は2-0くらいで90分で勝ってもおかしくないくらいの実力差ではないかと感じていた。
 それならなぜこれほど苦労したのか。今日になってまた録画を見直してみた。簡単に勝てる相手ではない、いや、どちらが勝ってもおかしくなかった、と感想を改めた。延長後半に中国が露骨な時間稼ぎをしていたので、その時間帯の印象に引きずられてしまったようだ。中国は強敵だった。

 前半の日本は高瀬と川澄のツートップだった。しかし高瀬のみが前に残って川澄は後ろに引っ張られ、距離感が悪く、高瀬へのロングボールから偶然に頼る単発攻撃になってしまっていた。一方の中国は右サイド7番シュー・ヤンルのドリブルがいいアクセントになっていた。
 日本は高瀬、中国は10番リー・インの決定機があったが、前半は0-0でほぼ互角だった。

 後半、高瀬をワントップにしてその後ろに宮間。川澄を左サイドハーフに入れ替えてから、前の距離感が良くなり日本の攻撃がスムーズになった。
 51分、左から宮間のコーナーキック。ゴール前中央あたりにいた澤が猛然とニアサイドに突っ込んできた。その後ろでは岩清水が中国選手が前へ出るのを抑えていた。澤の頭に正確にボールが飛んできた。浅い角度をつけられたボールはそのままニアサイドに吸い込まれた。宮間のキック、澤のヘッド、正確な技術でついに日本先制。

 それ以降は日本有利に進んでいた。中国の攻撃は日本のブロックを崩せそうにはなかったし、追加点が取れそうな好機が何度もあった。
 この日の審判は無茶苦茶というか下手糞だったが、中島のハンドは妥当だ。ボールを受けて手が胴体から離れてしまったのでは仕方がない。故意と取られても反論出来ない。
 PKは決まりそうな気がした、などと終わってから書いても何の意味もない。ただ、PKで蹴られるのを待つ間、せわしなく動いているゴールキーパーを、私は信用しないことにしている。
 1-1になってから中国が元気になってきた。心理は当然プレーに影響を及ぼす。

 延長前半に二度、中国には決定機があった。中国がなぜ負けたのかと言えば、ひとつにはこの決定機でのあと少しの精度が足りなかったこと。あとは延長後半、点を取ることよりもPK戦に持ち込もうとしたことがある。そのために日本の攻撃を呼び込んだし、延長後半のロスタイムが長くなってしまった。
 延長後半、菅澤のシュートは惜しかった。勝利のヒロインになるのは簡単ではない。

 決勝点となったコーナーキックからの得点だが、澤の得点とは違って岩清水のヘディングはほとんどスタンディングジャンプだった。
 あの場所が中国に警戒されていない。その読みがまず素晴らしかった。もちろん、澤の得点で中国の注意がニアに引っ張られていた、というのはあっただろう。

 強敵の中国を振り切ったのは、ちょっとした違いだった。
 その違いもまた、ワールドチャンピオンの自信と経験から生まれたものであろう。

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