女子アジア杯 日本7-0ヨルダン 強くなったヨルダン

 日本女子とヨルダン女子は、2006年11月30日、アジア大会(アジア杯ではない)で対戦している。結果は13-0で日本の勝利。内容を書く気にもならない一方的な試合だったが、中東の女子サッカーが珍しくて感想を書いた。
 今回のヨルダン戦で日本は主力ではない選手を多く出した。だが、2006年の日本女子代表はまだ世界チャンピオンではなかった。それぞれを鑑みると、失点が6減っただけヨルダンが強くなったと考えている。

 26分の先制点まで、日本はヨルダンを攻めあぐねた。それはヨルダンが頑張って守っていたこともあるが、日本の攻撃が独り相撲になっていたことが大きい。日本はシュート意識が高すぎた。ボールを持つとポンポンミドルシュートを放ち、それが枠を外れていった。プレッシャーが無いのに浮いたボールを蹴るような場面があり、いったんボールを落ち着かせてから蹴ったらどうか、などと思っていた。通常のレギュラーではないからか連携も乏しく、ゴール前で崩すアイデアも見られなかった。

 26分の先制点では、小原のクロスのクリアが日本側左サイドに転がりまたクロスが入った。偶然も味方して右から左にボールが振られ、最後にボールが右サイドの吉良の所に来た時にはヨルダン選手達がボールウォッチャーになってしまっていた。吉良がフリーでヘディングシュートを放り込んだ。
 オーストラリア戦、前半で交代させられた吉良のゴール。自信を取り戻す、生涯でも重要な得点になったのではないか。

 小島解説者お薦めの右サイドバック小原由梨愛は、しばしば上がってクロスを入れ右サイドを活性化させた。このところの女子代表は近賀・鮫島を欠いてサイドバックの攻撃参加が激減していた。貴重な選手が現れた。
 鮫島を彷彿とさせる、ペンギンのように腕を振る走り方。あるいはジョギングの時に両手を左右に振る、いかにも女の子な走り方。これは人気が出るだろうと思ったら予想以上、ネットではお祭り状態になっている。

 7点の中で特に印象に残ったのは5点目の中島のフリーキック。女子のゴールキーパーは背丈とジャンプ力の問題で、男子よりも真上が弱点になりやすい。ああしたクロスバーを叩いて中に入るシュートは、女子ならよほど背が高いGKでなければノーチャンスだ。素晴らしいフリーキックだった。
 日本は試合時間が長くなるにつれて連携が深まり、ゴール前で崩すアイデアが出るようになった。また序盤から守備で奔走していたヨルダン選手達の足が止まった。それで大量得点差になった。

 とは言っても、7年半前よりもヨルダンは強くなった。6点差を縮めただけではない。世界チャンピオン相手に二度の決定機があった。前半は海堀が素晴らしいセーブをし、後半は惜しくも枠を外れた。しかし日本に間違いなく冷や汗をかかせた。
 ヨルダンの沖山雅彦監督は優れた指導をしている。次に相対する時は、さらに6点、差を詰めてくるかもしれない。次の次に対する時はどうなるだろう。
 西アジアの女子サッカーが楽しく思えてきた。

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