オランダ2-2日本 気分が晴れた引き分け

 ザッケローニ監督は川島、遠藤、香川、柿谷をベンチに置いて、西川、螢、清武、大迫を先発させた。驚いた。さすがにこれだけ負けが込むとどうにかしたくなるものらしい。
 試合の入りは良かった。蛍も早速シュートを打っていた。リズムよく攻めていた。これを90分続けるのは無茶だろうが、オランダの攻撃力を考えたら、ボールを持っていたほうが安心できる。
 などと普段早寝なのでそろそろ眠くなってきた私は、寝ころんで働かない頭でのどかに眺めていた。それが13分、いきなり内田がやらかしたので飛び起きた。

 オランダのフィードはファン・デル・ファールトめがけて蹴られていたが、落下点にいたのは内田。サイドからはレンスが迫っていたのでサイドには逃げられない。吉田は内田が単純に前へヘディングするだろうと前方に向かっていた。ところが内田はGK西川にヘディングで返すことを選択した。そのボールが弱すぎた。逆をつかれた吉田は反応出来ない。ファン・デル・ファールトがボールをかっさらった。
 終了。
 あれは弁護のしようがない。もちろん内田本人が一番よくわかっている。

 オランダ相手の失点で気落ちしたのか、流れは一気にオランダへ。オランダの選手達は体がでかいし速い。だが、それだけでなくパススピードが速い。パスとトラップ双方が正確なのだろう。このパススピードはJリーグにはないものだ。
 39分、ロッベンが右サイドで、ファン・デル・ファールトが適当に蹴ったかのような、実は正確なサイドチェンジを受けた。右サイドから中へと切れ込んでシュート。得意の形、お馴染みのゴールで2点目。対応したのは長友と長谷部。ロッベンはあれが得意だ、とわかっていてもやられてしまった。
 これは何点取られて負けるのかな、と悲観的になった。

 それが44分、大迫がやってくれた。岡崎が奪ったボールを吉田が長谷部へ。長谷部はターン一発でオランダのマーカーを置き去りにし、ドリブルしながらオランダディフェンスが引きつけつつ大迫へスルーパス。半端ない大迫は斜め後ろから来たボールをワンタッチでゴール左隅に流し込んだ。
 前半、1点返して終わらせたのは気分が良かった。

 後半、ザッケローニ監督は清武・長谷部に代えて香川・遠藤を入れた。一方のオランダはアクシデントとのことだが、デ・ヨングに代えてウィレムス。前半、本田はデ・ヨングに苦しめられていた。しかしここから日本が一気に中盤の主導権を握ることになった。
 53分、本田が左足でゴール右上隅を狙ったがクロスバー。
 60分、遠藤、内田、岡崎、本田、内田、大迫が落として本田がシュート。同点。美しいパス回し。大木監督時のヴァンフォーレ甲府を思い出した。当時の甲府はああしたゴールを目指していたが、実際に見ることは稀だった。レベルの高い日本代表選手達で、それを見ることになるとは素晴らしい。
 前半にやってもうた内田が、良い笑顔で喜んでいたのが印象深かった。

 前半は蛍や細貝らで堅く守って、相手の動きが鈍ってくる後半から遠藤を入れて攻めかかる、というのは良い方法だと感じた。これまで日本は後半ビハインドで手詰まりだったが、遠藤スーパーサブはいけるのではないか。
 GK西川も良かった。シュートへの反応では川島に分があるかもしれないが、フィードが正確でGKからの攻撃が多彩になる。
 同点にしてからは、日本が逆転しそうな勢い。
 67分、香川のシュートはゴールキーパーにセーブされた。
 73分、大迫に代えて柿谷。
 78分、香川のスルーパスに抜け出した柿谷のシュートは右に外れた。
 どちらかが入っていれば勝てたわけだが、残念ながら試合終了。

 ここでオランダに勝てるのなら、ベスト8以上も夢じゃないとか思ったのだが、そううまくはいかない。しかし、ここ何カ月も負ける姿ばかり見せられた日本代表が良い試合をした。ずいぶん気分が晴れた引き分けだった。


 何か書き忘れたような気がする。

 あ、そうだ、岡崎。あんなにころころ転ばないでくれ。それから、プレッシングもいいけれども、次はそろそろ得点を頼む。

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