韓国1-2日本 耐えて耐えて勝利

「全員のプレーを見ることができた」サッカーキング
 えー? 林は?
「彼も代表候補だし、仙台に行ったときにはしっかり見ていきたい。偶然、呼んだわけではないことを伝えておきたい」ゲキサカ
だそうです。ぜひ仙台にいらしてください。でもたぶん私はいないのでお相手はできません。

 韓国は勝たなければ優勝はないし、ここまで2引分けで結果は出ていないし、なにより相手は日本だし、監督はあのホンミョンボだから檄をかけるだろうし、ということで試合開始からガンガン来るだろうと思っていたらその通りだった。
 なりふりかまわず日本の選手を追いかけ、セカンドボールを拾いに行っていたので、後半チャンスがあるだろう、前半1点ビハインドくらいですめば勝てるかも、ぐらいに思って見ていた。
 その後の試合経過は違ったが、それほど予想からずれてはいなかった。

 ここまでの二試合で5失点の日本は守備に問題があった。だが、0得点の韓国は攻撃に問題を抱えていた。攻撃に問題、というのは攻撃方法に問題があったという意味ではない。韓国-中国戦も見たが韓国は内容で圧倒しながら無得点だった。単にフィニッシュ、いわゆる決定力がない。
 二メートル前に日本の選手が立っていたら、韓国の攻撃手は何も出来なかった。韓国のシュート数は11(日本は5)だが、決定機は多くない。
 8分、裏に抜けたキム・ドンソプがゴールライン近くでシュートを放ち西川が足で弾く。
 33分、ユン・イルロクのゴール。
 65分、イ・スンギが飛び出すがボールコントロールが出来ず西川が押さえる。
 真の危機はこの三度くらいか。押し込まれた時間が長かった割には西川は忙しくなく、印象に残るセービングもなかった。日本の守備陣は丁寧にマークを受け渡し、韓国のボールホルダーの前に立ち続けた。骨の折れる作業だったが、それで十分だった。

 それにしても前半は押し込まれた。ひとつにはトップ下が高萩だったことがある。彼はボールを持って前を向けば素晴らしい選手だが、あまりキープ力が無く韓国のマークも受けてボールが収まらなかった。ザッケローニ監督のサッカーは、ディフェンダーやボランチから縦に入れたボールをこの位置で収めないと攻撃にならない。それが本田不在時の苦戦に繋がっている。ここでも、似たような現象が起きてしまった。
 もうひとつは日本の左サイドを攻められたこと。韓国は槙野が守備に難があると思っていたのか、それとも自軍の右サイドに自信を持っていたのか。恐らく後者だろうが、日本の左サイドは何度も攻められていて原口と槙野はその対応におおわらわだった。それが52分、槙野が徳永に代わり、駒野が左サイドバック、徳永が右サイドバックに入ると韓国は途端にこのサイドの攻略が出来なくなった。日本はここから盛り返して行くことになる。徳永恐るべし。出場を辞退した柴崎に感謝しなければならないか。あるいは駒野恐るべしか。
 守備についてもうひとつ言うなら栗原。中国戦の不出来の反省があったのだろう。獅子奮迅の働きでハイボールを何度も跳ねとばしていた。もっとも一人だけあるべき最終ラインよりも低く構えて自らギャップを作っていたのはいただけない。

 ところで高萩がネットで話題らしい。わたしはあやしいネットの祭りには近付かないことにしているので、内容は知らない。

 前半の得点について。
 長い守備の合い間に日本が先制した。青山が蹴った時、適当に長いクリアを出したと思った。不明を恥じるところだ。柿谷はオフサイドにならなかった。残っていたのは柏のキム・チャンス。
 抜け出してから柿谷はいったん右を見ていた。あれは追ってくる選手がいるかどうか見ていたのか、それとも線審の旗を確認していたのか。後者のような気がする。余裕があったものだ。

 ユン・イルロクの同点弾の時は、駒野と蛍が二人でユンの出したボールを追いかけてしまい、ユンから離れてしまっていた。ユンにボールが戻された時ばかりは、日本の選手が韓国の攻撃手の前に立っていなかった。
 この時のことがあるから、蛍のMVPには疑問を持っている。それ以外の時間帯では確かに柿谷以上にMVP級の働きだったが。

 運命の後半。
 まず69分、工藤に代えて山田の投入。磐田の10番と言えば成岡の後継者(?)。豊田か大迫か齋藤かと思っていたので意外だった。山田はオーストラリア戦では監督の指示に従い二列目右サイドでワイドに張っていた。この日も右からクロスを入れていたが得点にはつながらず。
 そしてロスタイム。
 西川のフィード。受けた駒野が原口に送る。原口が裏を取った。シュート。ボールがこぼれる。この時、山田が戻る韓国選手の前に出て侵入を防ぎ、シュートコースを空けていた。
 柿谷シュート。ボールは人と人の間をすり抜けた。なんて簡単そうに決めてしまう男だ。

 あとは豊田。コーナーキック。西川が出た。ヘディングシュート。豊田はそこへボールが来ることがわかっていたかのようにその場所に立ち、頭でボールを搔き出した。なんと素晴らしいディフェンダーだ。
 試合終了。

 押されて押されて、それでも勝った。フランス戦を思い出した。今野のカウンターで勝った試合だ。案外、ザッケローニ率いる代表は、守って守って、一瞬の攻撃で勝ちきるサッカーが得意なのかもしれない。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

エスカルゴ
2013年07月29日 23:24
徳永は確かに良いプレーをしていましたが、左ではなく右SBに入っていましたよ。
槙野の後の左SBは、右から回った駒野でした。
水谷秋夫
2013年07月30日 05:57
おっしゃるとおりですね。失念していました。お恥ずかしい。訂正しました。

この記事へのトラックバック