女子代表 ドイツ4-2日本 いろいろと残念な力負け
ドイツのほうが強かった、とは思うのだが、もっとどうにかなったのではないか、という思いが拭えない敗戦だった。
17分、右サイドバック、マイアーのミドルシュートが決まってドイツ先制。この得点それ自体はマイアーをほめなければならない。しかし、それ以後の日本の守り方がよくなかった。ドイツ側がボールを持つと途中でボールが奪えず、あれよという間にゴール前まで運ばれてしまう。まずプレスがかかっていない。誰かがボールホルダーに突っかけても単発で連動せず、パスが出された後の相手側に寄って行く日本選手がいない。次に寄せが甘い。ボールホルダーとの距離が遠くてパスが出され放題になっている。どこかでタックルをかけなければと思うのだが、誰も当たりに行かない。最後に、ずるずるラインが下がるばかりで相手を呼び込んでいる。どこでどうやってボールを取るつもりなのかわからない。前半1点で済んだのは僥倖だった。
39分、大儀見のボールキープから正面の大野へ。大野が素早くシュート。ドイツゴールキーパーの真上を打ち抜く。大儀見も大野も見事だったが、ドイツGKの反応がコンマ2秒ぐらい早ければ手に当てられていた。相手のゴールキーパーには悔しい失点だろう。
この辺りの時間帯から日本の最終ラインが高くなり、ドイツの攻撃を抑えられるようになってきた。この時点では後半に期待を持っていた。
後半開始直後の46分、ケスラーを明日菜が倒してしまいPK。後半開始直後の日本はゆるゆるディフェンスに戻ってしまっていた。残念。この日の明日菜は慣れていない右サイドバック。日本の右サイドからは攻撃もほとんどなく、及第点とは言い難い。このPKが決まって2-1。その後もドイツに攻められる展開になった。
60分、大儀見がペナルティエリアの直前で倒された。宮間のフリーキックは右ポストを叩き、跳ね返ったところに大儀見がボレーシュート。同点。日本がワンチャンスをものにした。
この日の大儀見は貫録があった。ドイツディフェンスに警戒され何人もまとわりついていたのだが、それでも得点を決めた。さすがドイツリーグ得点王。大儀見にマークが寄った時に、それを囮に逆サイドをうまく使えたらもっと良かったのだが、残念ながらそうした意図はあまり感じられなかった。
その後は日本の足が止まってきてドイツペース。大野に代えて丸山、明日菜に代えて宇津木が入ったが、状況は改善されなかった。日本は耐えていたが87分にダムバビに決められてしまって3-2。
この後に阪口に代えて上尾辺、安藤に代えて岩渕。
安藤は後半途中から全然画面に映らなくなっていた。岩渕の投入はもう10分くらい早くても良かったのではないか。おそらく佐々木監督は安藤の守備力を買っていて、岩渕は負けている時のみ出場させると決めていたのだろう。しかし、終了間際に岩渕を入れても、疲れきった日本は岩渕にパスを送ることすらままならない。
91分、丸山がラウデアを倒してしまいPK。丸山は裏を取ったラウデアを真後ろから追いかけていたのだが、ラウデアが止まったらぶつかってしまった。普通は真後ろから追いかけるのではなく、体一つ分ゴール寄りにコースを取るものではないか。
ひょっとしたら代表の丸山を見るのはこれが最後か、……と彼女が出てくるたびに思うのだが、なかなか最後にはならない。また会えるだろう、たぶん。
PKが決まって4-2。試合終了。
日本代表にはイングランド戦の疲れが残っていたようだし、内容も圧倒された力負けだ。しかし、目の前の相手攻撃手をなんとしても止める、という気迫を日本代表選手たちから感じることが少なかった。交替策も、もう少しどうにかなったような気がしてならない。いろいろと残念な敗戦だった。
この試合は4万6104人の観衆を集めた。ドイツの強さをもっとも感じたのはその観衆の数だった。例えば埼玉スタジアムで今の時期に日本女子代表対ドイツ女子代表の親善試合をやったとして、それだけの観衆が集まるだろうか。
17分、右サイドバック、マイアーのミドルシュートが決まってドイツ先制。この得点それ自体はマイアーをほめなければならない。しかし、それ以後の日本の守り方がよくなかった。ドイツ側がボールを持つと途中でボールが奪えず、あれよという間にゴール前まで運ばれてしまう。まずプレスがかかっていない。誰かがボールホルダーに突っかけても単発で連動せず、パスが出された後の相手側に寄って行く日本選手がいない。次に寄せが甘い。ボールホルダーとの距離が遠くてパスが出され放題になっている。どこかでタックルをかけなければと思うのだが、誰も当たりに行かない。最後に、ずるずるラインが下がるばかりで相手を呼び込んでいる。どこでどうやってボールを取るつもりなのかわからない。前半1点で済んだのは僥倖だった。
39分、大儀見のボールキープから正面の大野へ。大野が素早くシュート。ドイツゴールキーパーの真上を打ち抜く。大儀見も大野も見事だったが、ドイツGKの反応がコンマ2秒ぐらい早ければ手に当てられていた。相手のゴールキーパーには悔しい失点だろう。
この辺りの時間帯から日本の最終ラインが高くなり、ドイツの攻撃を抑えられるようになってきた。この時点では後半に期待を持っていた。
後半開始直後の46分、ケスラーを明日菜が倒してしまいPK。後半開始直後の日本はゆるゆるディフェンスに戻ってしまっていた。残念。この日の明日菜は慣れていない右サイドバック。日本の右サイドからは攻撃もほとんどなく、及第点とは言い難い。このPKが決まって2-1。その後もドイツに攻められる展開になった。
60分、大儀見がペナルティエリアの直前で倒された。宮間のフリーキックは右ポストを叩き、跳ね返ったところに大儀見がボレーシュート。同点。日本がワンチャンスをものにした。
この日の大儀見は貫録があった。ドイツディフェンスに警戒され何人もまとわりついていたのだが、それでも得点を決めた。さすがドイツリーグ得点王。大儀見にマークが寄った時に、それを囮に逆サイドをうまく使えたらもっと良かったのだが、残念ながらそうした意図はあまり感じられなかった。
その後は日本の足が止まってきてドイツペース。大野に代えて丸山、明日菜に代えて宇津木が入ったが、状況は改善されなかった。日本は耐えていたが87分にダムバビに決められてしまって3-2。
この後に阪口に代えて上尾辺、安藤に代えて岩渕。
安藤は後半途中から全然画面に映らなくなっていた。岩渕の投入はもう10分くらい早くても良かったのではないか。おそらく佐々木監督は安藤の守備力を買っていて、岩渕は負けている時のみ出場させると決めていたのだろう。しかし、終了間際に岩渕を入れても、疲れきった日本は岩渕にパスを送ることすらままならない。
91分、丸山がラウデアを倒してしまいPK。丸山は裏を取ったラウデアを真後ろから追いかけていたのだが、ラウデアが止まったらぶつかってしまった。普通は真後ろから追いかけるのではなく、体一つ分ゴール寄りにコースを取るものではないか。
ひょっとしたら代表の丸山を見るのはこれが最後か、……と彼女が出てくるたびに思うのだが、なかなか最後にはならない。また会えるだろう、たぶん。
PKが決まって4-2。試合終了。
日本代表にはイングランド戦の疲れが残っていたようだし、内容も圧倒された力負けだ。しかし、目の前の相手攻撃手をなんとしても止める、という気迫を日本代表選手たちから感じることが少なかった。交替策も、もう少しどうにかなったような気がしてならない。いろいろと残念な敗戦だった。
この試合は4万6104人の観衆を集めた。ドイツの強さをもっとも感じたのはその観衆の数だった。例えば埼玉スタジアムで今の時期に日本女子代表対ドイツ女子代表の親善試合をやったとして、それだけの観衆が集まるだろうか。
この記事へのコメント
FWはなぜ田中美南を招集しないのか疑問です。丸山は、ケガをしていた際に佐々木監督の強行起用によって大ケガを負ってしまったので、佐々木監督が負い目に思っているように感じられます。
この試合で一番目についたのは、宮間のパフォーマンスの悪さでした。本人もわかっているようでしたが、これでは澤の代役は務まらない。課題は多く、新戦力の台頭が望まれます。