ドイツ1-2イタリア バロテッリ2発とPA内堅牢守備で勝ちきったイタリア

 たまたま目が覚めてテレビをつけたらブッフォンがイタリア国歌を歌っていた。強くその時間に起きようと思っていたわけではないが、たまにこんなことがある。そんなわけで、今期ユーロでは初めて生放送で鑑賞。
 武骨さよりもエレガントさが感じられるドイツ代表。カテナチオよりも美しいパスワークが目立つイタリア代表。ひと昔前なら、ゴール前でガツガツ当たって来るドイツと、ゴール前で堅く守ってカウンター一発のイタリアだったのだろう。視聴者がよりサッカーを楽しめる方向に変わってきたのは良いことだ。

 試合開始当初はドイツが調子よく攻めていた。しかし、次第に流れはイタリアに変わっていく。ピルロが要所で効果的な展開をするのに対し、ドイツはエジルが消されているようだ。
 イタリアの先制点は前半20分。左サイド奥でカッサーノが持つ。フンメルスとポアテンクが二人がかりで止めに来た。しかし、フンメルスがあっさりと入れ替わられてカッサーノはフリーでクロス。バロテッリをマークしていた筈のバドシュトゥバーは飛んで競ることもできない。バロテッリは下がりながらファーへ移動するGKノイアーの逆をついて、ニアにヘディングで叩き込んだ。

 イタリアの追加点は36分。ドイツのコーナーキックからのカウンター。マルキージオからフィード一発でバロテッリが裏に抜け出した。右隅にシュート。ノイアー一歩も動けず。
 94年アメリカW杯、ロングフィード一発でバッジオが抜け出しゴールを決めた場面を思い出した。イタリアのお家芸だ。
 バロテッリはピッチ外では問題を何度も引き起こして悪童などと呼ばれているが、この日は最高のフォワードだった。点を取るばかりか、守備にも献身的に走り回っていた。あれだけ忠実にチェックしてくれたら後ろのディフェンダーも楽だろう。献身的に過ぎて足を攣らせ、70分にディナターレと交替。

 二失点後は当然ドイツが点を取りに来るのだが、イタリアが堅い。ドイツがボールを持つと切り替え早くゾーンディフェンスを敷く。ドイツ選手がペナルティエリア内に入って来るとこれがマンツーマンに変化して、決して自分のマーカーを離さない。そして最後尾にはブッフォンがそびえ立つ。前半から消え始めていたエジルは時間が経つほど存在感が無くなっていった。
 イタリアにもカウンターから何度か決定機があったが、ディアマンティやディナターレはこけたり外したりを繰り返してトドメを刺せなかった。

 後半ロスタイムになってようやくドイツにPKチャンス。ああ当たっちゃったねバルザレッティのハンド。実はいたんだねエジルが強いボールを右隅に蹴って1点差。
 ドイツで最も執念を見せたのはGKのノイアー。最終盤には高く前に出てノイアーワンバックヘディングクリア。しかしそれも実らず試合終了。
 ドイツは中五日イタリアは中三日だが、終わってみればあまり関係なかった。

 決勝はスペイン-イタリア。グループリーグでは最高に面白い試合だった。これは目覚ましをかけて起きなければならないか。

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