香川真司の話

 ドルトムントがブンデスリーガで2連覇した。
 優勝を決めたボルシアMG戦で香川は勝利を決定づける2点目のゴールを決めた。今季13点目とのこと。
 香川はFCみやぎ、八乙女中出身・黒川高通学と宮城県に縁があるので、私には思い入れのある選手の一人だ。
 だが、どんな選手かというと、はっきりとした焦点を結ばないプレーヤーでもある。

 思い返してみると、香川のプレーを自分はあまり見ていない。
 C大阪で活躍したといっても、テレビであまり映してくれないJ2の時期が長かった。甲府-C大阪戦は平日に行われたり何か用事とかちあったりした。だからJ2時のC大阪を直接見たこともなかった。
 そしてC大阪がJ1に上がった2010年、その7月に香川はもうドイツに行ってしまった。
 ブンデスリーガは地上波でもBS-1でも放映されないので、ドルトムントの香川はほとんど動画サイトでダイジェストしか見ていない。こうした、香川のプレーをあまり見ていない日本のサッカーファンは、私以外にも結構いると思う。

 それなら日本代表ではというと、香川がそれほど目立った活躍をした記憶がない。キャップ数は29、ゴール数は9なのだからそれなりの数字だ。いや、へたなストライカーよりも良い。柳沢が58試合17得点、鈴木隆が55試合11得点、久保が32試合11得点、本田圭が31試合8得点。本田同様、本来MFであることを思えば、全然遜色ない。
 ただ、香川は重要な試合でインパクトのあるゴール、というのをあまり決めていない。得点をした試合はキリンチャレンジ杯とかW杯予選でも大勝のタジキスタン戦とかだ。アジア杯でもカタール戦のゴールよりも途中で怪我をしたことのほうが印象に残っている。南アW杯は帯同メンバーで試合に出られなかったことは周知の通り。
 だから、日本よりも欧州で評価の高い選手だと言う人もいる。

 前述の通り、私は香川のプレーを動画でばかり見ている。それはゴール、あるいはアシストの場面ばかりだ。
 本来、サッカープレーヤーの能力を判断しようとしたら、ボールのないところで何をしているか、敵がボールを持っている時にどんな守備をしていたかも含めて見なければならない。
 だから動画サイトだけを見て判断するのは危険だ。
 危険なのだが。

 香川は神戸出身で、宮城県でプレーした後、C大阪に入って、日本人で。
 もちろんその通り。
 ただ、香川の動画を見ていると、出自がどうこうというよりも、サッカー界自体の財産というか、それほど大きな存在になってきたような気がする。
「え? 点というのはこうやって取れるものなのか?」
「香川以外の誰が、この場面からああやって点が取れるのか?」
というプレーが香川ダイジェストでは頻発している。
 今回のボルシアMG戦にしても、左サイドをまっすぐ進んでいく判断とスピード、ゴールキーパーを難なくかわしてゴールへ流し込む落ち着きとボールコントロール。これができるプレーヤーが世の中に他に何人いることか。
 サッカー界のアタッカーの中で、間違いなくトップ30、いや、すでにトップ10に入っているかもしれない。

 例えば、メッシがアルゼンチン代表で、C・ロナウドがポルトガル代表で、それぞれあまり活躍していないという。
 でも、
「アルゼンチン代表はバルセロナじゃない」
「ポルトガルはC・ロナウド以外は、それほど凄い選手は少ない」
という意見があるわけだ。

 日本代表であまり香川がインパクトのある活躍をしていないとしても、香川本人のせいではなく、
「カガーワをジャパンが生かしていないのではナイカ?」
などと海外で言われるような、彼はそんな存在にまでなってしまっているのではないか。
 そう断言できるほど、香川のプレーをしっかり見ているわけではない。だがこのところ、そんな気がしているのだ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック