アルガルベ杯 日本3-4ドイツ もちろんいろいろ問題はあったわけで

 江橋氏がポルトガルの女子サッカー事情について、
現地在住のジャーナリストに言わせれば、ポルトガルは「女子サッカー不毛の地」であるらしい。今大会も、試合はすべて平日の昼間に開催されている。「週末はスタジアムを男子に押えられていて、国際大会といえども女子には回って来ないからね」と、そのジャーナリストは肩をすくめる。スポーツナビ
と、書いていた。
 なるほど、昼間の開催だから、日本では少し夜更かしをするだけで見ることが出来たわけだ。だがこの試合、私は試合が始まった直後からテレビの前で寝てしまって全然記憶が無く、気がついたらPKで2-3になったところだった。私は何にそんなに疲れていたのだろうか。
 さて、江橋氏の文章には何か不思議なところがある。
 アルガルベ杯は今回が19回目。女子サッカー不毛の地で、なぜこの大会がこれだけ長く続けられてきたのだろうか。
 不毛の地でありながら一方で、どうしても女子サッカーの国際大会を続けたいと思い行動している人々もいるのだ、ということか。

 このドイツ戦も澤は不在だった。体調不良を招いた病名はようやく明らかになった。「良性発作性頭位めまい症」とのこと。
 それほど恐い病気でもなさそうだ。澤もこれを機会にゆっくり休めばいい、と思ったら治すのに安静は不可なんだとか。
 いろいろ調べてこのめまい症に詳しくなった。代表選手が病気になるとその病気に詳しくなる。航空機事故が起こるたびに航空関係用語、フライトレコーダー・ボイスレコーダー・逆噴射・ダッチロール・ゴーアラウンドモード等々、に詳しくなるのに似ている。

 澤が女子の国際大会に出るのは当たり前だったから、澤がいないと澤を探してしまう。危機になるたびに澤ならここですっ飛んで来る、好機になると澤がいれば飛び込んでくる、と。
 もちろんそれは幻想でしかない。
 感動的な惜敗であったのだが、試合から何日も経っている。冷静な頭で、なんで4点も取られたのかな、などと思いながら録画を見た。
 前半、日本はビルドアップがまずくて、ボールをなかなか前へ運べなかった。連携も悪く、前でボールを追っても後ろが動いていなくてプレスになっていなかったりした。結果として敵を呼びこんでいた。
 一対一で競り負けたりセットプレーで点を取られたりすると、取られた瞬間の守備ばかりが印象に残る。だが、その前にも問題がある。ゴール前で一対一になったのはなぜ、とか自陣でセットプレーになったのは、といったことだ。センターラインより向こうにボールがあるのなら、点は入らないわけだから。

 後半の2失点は、様相が異なる。ボールは持っている、ゲームを支配している、勝てるぞ、と思っている時に敵に入りこまれたのが3点目。
 終了間際に同点に追いついた、やった、と思っている時に入りこまれたのが4点目。
 勝てそうだと思えば心に隙が出来る。勝てるという気持ちが出来ると同時に、危機を察知するセンサーを作動させる、というのには経験もいるだろう。

 この敗戦が貴重な経験になればいい。
 負けた直後に笑っている人も結構いたので、そのへんは不安だ。でもキャプテン宮間は真剣な顔をして反省していた。
 たぶん大丈夫だろう。

 W杯よりも進歩した女子代表を、アルガルベで見ることができた。
 ロンドンではもっと強い日本が見られるに違いない。

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