天皇杯決勝 鹿島2-1清水 健太の清水が終わってしまった

 前半、鹿島のフリーキックの時。まだ始まってそれほどの時間も経っていないのに、小笠原が汗を流しながら苦しそうな顔をしていた。準決勝で清水は90分だったのに対し、鹿島は120分戦っていた。後半もつれれば、清水が有利かもしれない。なんとなく、そう思った。

 前半は鹿島が有利だった。アンカー本田拓の周囲をうまく使っていたというべきか、波状攻撃をかけた。得点はコーナーキックからフェリペ・ガブリエルのヘッド。よく1点で済んだ、と長谷川監督が語っていた。

 後半、清水が攻勢に出た。恐らくは自陣のバイタルエリアのケアができるようになってきたのだろう。鹿島側に守りたいという意識が働いたのかもしれない。
 オフサイド崩れからヨンセンのゴールが決まった。長身の選手と言うとヘディングのことがまず頭に浮かぶが、ヨンセンの足の長さが生きたシュートだった。
 これで清水が有利かな、と思ったが予測が外れた。

 本山の途中出場から流れが変わった。鹿島はボールが持てるようになったし、興梠・大迫のツートップが危険な場面を演出できるようになってきた。
 本山が入ると何が違うのだろう。私はうまく説明できる言葉は持たないが、後半途中からしか起用できないこのベテランが鹿島にとってとても大切な選手であることは理解できる。
 野沢のフリーキックは壁の上を越した見事なものだった。文句のつけようがない。
 そこからは鹿島が時計をうまく進めた。本山のキープ力も生きていた。

 額の皺が乱れているのは志半ばにして倒れる相だ、と聞いたことがある。長谷川監督を見る度にそれを思い出す。そんな占いはともかくとして、長谷川監督には何かタイトルをと思っていた。それだけの成果を清水で上げてきたからだ。
 健太の清水が終わってしまった。なにやらとても寂しいものを感じる。

 この清水をまたグッドルーザーの位置に追いやったのだ。今度こそ鹿島にはACLで活躍して欲しいものだ。

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