イタリア人が日本代表監督をすることについて

 いわゆるザックファミリーが日本にやってきた。彼らは精力的にJリーグを見て回っている。前節の仙台-山形戦でもコーチが来ていた。原前代行監督が選んだ代表選手は両チームに一人もいないのに。
 はたして収穫はあったのだろうか。あの試合で最も活躍したのは北朝鮮籍の梁だった。もし日本代表がW杯予選で北朝鮮と対戦し、梁がかの国の代表に選ばれれば、近い未来への良いスカウティングになっただろう。
 ザッケローニ代表監督は概ね日本サッカーファンに好評のようである。まだ彼は一試合も率いていないのにも関わらず。好評なのは、彼の日本代表にかける熱意と、下手糞な通訳(というが、私はイタリア語に通じているわけではないので本当に下手かどうかわからない)を通して伝わったその誠実な人柄による。

 まだ一試合も率いていないのだが、ザッケローニ監督に対して情報も流れてきた。例えば、ユベントスで良い成績をおさめられなかったのは、スター選手との折り合いが悪かったからだ、とか。
 そんな強烈な自己主張をする世界的スター選手は日本にはまだいない。近い将来本田がスターになるかどうかわからない。だが、四年後に監督と日本代表のスター選手が対立する構図、というのは日本人のメンタリティーからは考えにくい。
 この点も期待していいのかもしれない。

 イタリアと言えばカテナチオの国だ。ゾーンプレスの母国でもある。守備戦術にかけては特に進んだ国というイメージがある。
 ザッケローニは守備一辺倒でも殊更に攻撃的でもなく、バランスを重んじる監督であるという。そうであれば、例えば中盤でボールを取られた瞬間に、
「はて、なんで相手のボールホルダーの前に闘莉王しかいないのかな」
「あれ、その闘莉王がおばかをしたよ」
といった失点場面は激減するのではないか。
 減ってほしい。それがまず一番の期待だ。

 スペイン人かアルゼンチン人か、という報道が先行したので、なぜイタリア人監督なのかという疑問はあった。でもイタリア人率いる日本代表がブラジルW杯を戦う、ということ自体は悪くない。
 日本のW杯招致コンセプトにもあったではないか。
「いつの世もアズーリとカナリア軍団は最高の組み合わせだよ!」
 そこにイタリア人率いる日本が割って入るというのはどうだ。

 以前にスペインも真似たらいいと書いた。国名が変わっただけで、私の意見は変わらない。
 イタリア「も」真似たらいい。

 贋作が本物に劣ると誰が決めた  (Fate/stay night)

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