日本0-0(PK3-5)パラグアイ 日本はもっと強くなる

 夜更かししたが、会社に行かなければならなかった。普段と同じ時間に起きた。
 昨夜の雨はあがっていた。当たり前の朝だった。日本が勝とうが負けようが、朝はまたやってくる。

 会社に着いた。
「負けちゃったねえ」
「うーん。残念だった」
 素晴らしい会話だと思った。
 四年前のオーストラリア戦後、サッカーの話をしようとした日本人は私の周囲にいなかった。「日本負けちゃったねえ」と話したのは、同じ職場で働いていた中国人だけだった。
 あれは日本人であることを忘れたくなるような惨めな敗戦だった。
 四年後、日本代表は、敗戦を敗戦として受け止められる、誇り高い戦いをしたのだ。

 敗れたということは、何か進歩する余地があるということだ。

 ドーハの悲劇の後、どう思った。ワールドカップに出るチャンスはもうないと思ったか。
 フランスで三連敗した後、どう思った。ワールドカップで勝つ日が来ると思ったか。
 仙台で雨に打たれてどう思った。二度と決勝トーナメントには出られないと思ったか。
 ドイツで惨敗してどう思った。泣いている中田を見ながら、これが黄金世代の終焉かと思ったか。

 ワールドカップで負けても、日本のサッカーはまだ続く。
 朝が来れば、また日が昇るように。

 日本はもっと強くなれる。

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この記事へのコメント

デニス
2010年06月30日 23:15
今回の日本代表は不運もあって4年間を有効に使えませんでした。
大会前のぐだぐだな状況を考えると法外な成果をあげてくれたと思います。
でもやっぱり付け焼き刃ではこれが限界だと思います。選手選考の問題もありオプションが少なかった。あれしか出来なかった。

次の監督が誰になるかわからないけど、より攻撃的なチーム作りの為に今後4年間を有意義に使って欲しいと思います。

取り敢えず今回は2006年で止まったままになっていた日本サッカーの時計が再び動き出した。また前を向いて歩き出す為の自信を取り戻した。
岡田JAPANのみんなは、それだけで十分素晴らしい事を成し遂げたと思います。
エスカルゴ
2010年07月01日 00:40
前の方も書かれていますが、今回のW杯の最大の収穫は「世界でも戦える」という自信を得られたことではないかと思います。その意味では、負けても前途が明るい敗戦と言えるのではないかと。もちろん勝つに越したことはないのですが、そこまではサッカーの神様がストップと言ったのでしょうね。やはり準備が付け焼刃だったですから、これで勝ってしまっては申し訳ないと。ドーハの悲劇があったから今があるように、南ア大会の敗戦があったから、と言えるようになる日を待ちたいと思います。生きているうちにW杯優勝が見られることを夢見て。
水谷秋夫
2010年07月01日 20:18
終わりさえ良ければいいのか、という意見もあるでしょうが、私はプロは結果で判断されるべき、と思っています。岡田さんもプロの監督ですんで、私は高く評価します。選手選考についても、付け焼刃に対応できる人材を選んでいたと思います。
次の監督は大変ですね。もうベスト16では満足してもらえませんから。

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