日本0-2韓国(生観戦) ここまで酷いとは思わなかった

 浦和美園駅に着いたら大雨だった。歩くのが鬱陶しくなりバスに乗った。バスから降りたら傘がいらないほどに弱くなっていた。この日の雨は、強弱の切り替えが速い。
 バスで聞き耳を立てていると、自分の座席の上に屋根があるかどうか知らずに心配している人がいた。代表戦は浦和戦と違っていろいろな人が来る。初めて埼玉スタジアムに来た人も多かろう。平日だけあって背広にネクタイの人も多い。
 手持ちの缶ビール(キリンだ)を紙コップに移し替えてバックスタンドの階段を上った。席はバックスタンド二階、最後まで売れ残っていた場所だ。ここなら屋根の下で雨が当たらない。
 埼スタ二階席はかなり上から目線になる。フォーメーションを見るには最適。しかし、個人識別は難しい。日本代表選手ならシルエットで3分の2くらいはわかる。しかし韓国選手はさっぱりわからない。誰がパクチソンだ。
 仕事後に駆けつける人が多いのだろう。満員の筈なのに席はなかなか埋まらない。観客57873人。

 韓国のメンバー発表ではパク・チソンの所で大ブーイングと大拍手が同時に起こった。イ・グノ(先発)、キム・ナミル(控え)など、Jリーグ関係者の名前が呼ばれるとブーイングと拍手が同時に起こる。

 日本のスターティングメンバー
GK: 楢崎、DF: 中澤・今野(左サイドバック)・長友、MF: 俊輔・遠藤・阿部(センターバック)・長谷部・本田、FW: 大久保(左ウィング)・岡崎
 控え
川口・川島・駒野・岩政・酒井・憲剛・香川・山村・矢野・森本・永井

 闘莉王の怪我をここで知った。スターティングメンバーを聞きながら、いったいこれは何バックかと混乱した。岩政・駒野よりも阿部・今野か。この選択には岡田監督らしさを感じる。
 控えにはサポートメンバー四人が入っていて、おや、と思った。よくよく考えてみれば親善試合なのだから誰が出てもいいはずだ。おかしなことはない。もっともこの四人は最後まで出てこなかった。

 試合開始

 さて、
 ここから先は冷静に論理的に書く自信が無い。

 前半6分、パクチソンが先制。
 パクチソンがボールを持った時に彼の前には日本選手が一人しかいなくて、あっさり楢崎と一対一になってあっさりゴール。
 はて、このところカウンターへの対処を岡田監督は重視していた筈。このゴールは厳密にはカウンターによる得点ではないが、カウンター対策とは畢竟ポジショニングであろう。ならばなぜパクチソンがボールを持った時にDF一人で後はGKのみという事態になっていたのか。

 日本代表は先制されて点を取らなければならなくなった。だが取れそうな気がしない。
 二階席から見ていると、ボールを持って攻め込んでも赤い人たちの切り替えは早く、誰かが青い人のそばにいる。
 青い人のそばに赤い人がいると青い人は何も出来ない。
 青い人たちは、赤い人を背負って反転することもなく、赤い人を手で押さえてボールをコントロールすることもなく、赤い人を抜こうとドリブルを仕掛けることもなく、赤い人の間をパスワークで切り込むこともない。どうしようもなくボールは後ろに戻るだけだ。
 前半終了。

 後半開始。
 18分、俊輔に替えて森本。この日の俊輔は良くない。連携とか、出しどころを探してとか、そういうレベルではない。ボールが足下に来ているのに足下にボールを止められない。別人のように下手糞になってしまった。走行距離も短い。本来なら意外に(!)よく走る人なのに。
 27分、本田に替えて憲剛。この日の本田が良くない。サイドでボールをもらっても、赤い人がすぐにやってくるともう何も出来ないでボールを戻してしまう。突破も駆け引きもない、何もない。
 35分、遠藤に替えて駒野。この日の遠藤は良くない。出したパスが味方に届かない。走れない。
 42分、大久保が負傷。この日の大久保は積極的に切り込んでいた。いいシュートが一回あった。でもそれが枠に行かないのが毎度の大久保。
 あ、それから岡崎はどこにいたのかもよくわからなかった。

 終了間際に楢崎が赤い人を倒したとされてPK。判定はともかく、カウンター対策を岡田監督は重視していたのではなかったか(以下略)。

 今年に入って日本代表は酷い試合ばかりしていたようにテレビで見ていたが、あれは本当だったのだとこの目で見ていて思った。
 バーレーン戦だけ良かったように見えたがそれは韓国よりもバーレーンが格段に弱かったからだろう。韓国がW杯で優勝できるようなレベルなら日本もベスト4ぐらいの実力なのだろうが、韓国がそんなに強そうにも見えなかったわけで。

 いわゆる岡田解任派の人はこれでさらに声をでかくするのだろうが、正直、監督を変えても問題の解決にはならないような気がする。
 ドイツW杯以降の日本代表を支えていた俊輔と遠藤がどうしようもなく落ち込んでいるのだ。期待の本田も役に立たない。となると、これは日本自慢の中盤が無くなったに等しい。どうしたらいいのだ?
 俊輔を怪我だと言って追っ払って、遠藤と本田をベンチに置くのか? それはゼロからやり直すということだ。カメルーン戦まであと何日あるというのだ。

 絶望的な気分でいる。ここまで酷いとは思わなかった。

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