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zoom RSS 群馬1−2讃岐(生観戦) 讃岐が風を制す

<<   作成日時 : 2016/03/22 18:10   >>

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 詩人の書を一冊持って旅に出た。
 行先は、つる舞う形の群馬県、県都前橋生糸の市。というわけで持参したのは前橋出身の詩人、夜明けんとする時の最初の鶏鳴、萩原朔太郎である。

 ばうばうとした野原に立つて口笛を吹いてみても
 もう永遠に空想の娘らは来やしない。
                         詩集「青猫」の「野鼠」から


 中年から老年になろうとしている自分にこうした詩は胸に来るものがある。だが、朔太郎が詩集「青猫」を出したのは三十代後半。昔日の詩人は早く老いた。

 行きは八高線を利用した。八高線は八王子より高麗川までの南は電化区間、高麗川より北は非電化区間であり、南と北で電車を乗り換えた。北側はおよそ一時間に一本しか列車が無く、どれだけもの寂しいローカル線だろうかと想像していた。しかし、乗ってみたら満席だった。車窓から見た風景も人家多く、乗ってみないとわからないものだなと実感した。サッカーもそう。現地に行ってみないとわからないことがある。
 高崎駅に着いて両毛線で前橋へ。そこからバスで正田醤油スタジアム群馬へ向かった。バスを待っていると讃岐サポーターが、「六時間かかった」「山形や熊本よりは近い」などと話していた。

 正田スタのある敷島公園は南に野球場や陸上競技場があり、北側はバラ園などがある。スタジアムをいっときあとにして北へ行く。桜は開花が近そうだ。ばら園は様々な花が咲いていたが薔薇は咲いていなかった。ばら園の横にある萩原朔太郎記念館に行った。ここには朔太郎の生家の一部、書斎と離れ座敷と土蔵がある。狭くつつましく見えたがそれは一部だからであって、朔太郎の生家全体はたいそう広いものであったらしい。土蔵の中が資料館となっている。前橋の地図もあり、彼が詩に書いた新前橋駅や大渡橋などの位置がわかるようになっていた。訪ねてみたくなったが、そもそも日帰りでサッカーを見に来たので時間が無い。
 昼食はばら園の近くのそば屋。スタジアムグルメについては全く書けないので誰か他の人が書いたものを参考にしてほしい。昼食後正田スタに戻った。

 ザスパクサツ群馬のホーム試合は以前ザスパ草津だった10年前に一度見ている。だがあれは熊谷だったので正田スタに来るのは初めて。正田スタはいわゆる、地方によくあるところの陸上競技場だ。
 私の席はメインスタンドアウェー側。裾野は長し赤城山が見える。北風が強く、晴れているがかなり寒い。アメダスによれば試合開始の14時は14.3℃北風6.6m、16時になると12.5℃8.9m。
 お客さんははっきり言って少ない。観客数3195人。メインスタンドはファミリーが多かった。赤ん坊を抱えたお母さんが右から左、左から右へと何度も移動していた。
 さて、どうして宮城県出身者が上毛かるたを知っているのだろう?

 群馬
GK: 清水慶、DF: 石川大・川岸・坪内・高瀬、MF: 常盤・瀬川・船津・松下・高橋、FW: 小牟田

 元ベガルタの石川大徳がいる。先発11人中、8人がニューカマー。そんなに人が変わって大丈夫なのだろうか。

 讃岐
GK: 清水健、DF: 武田・エブソン・藤井・西、MF: 仲間・永田・岡村・馬場・高木、FW: 木島徹

 かつて群馬に在籍していた永田のところで群馬サポーターから拍手。

 試合開始。

 群馬の右サイドバックで先発した石川大徳が目の前を走っていく。ひろのり〜〜、がんばれぇ〜〜、君に会いに仙台から来たんだぞぉ〜〜(←嘘)。
 前半は群馬が風上、讃岐が風下になった。この風の影響があまりに大きかった。讃岐GK清水健がゴールキックを蹴るとボールは空中で失速し、押し返されて落ちてきた。ハーフウェーラインを越えることも難しい。一方、群馬側のボールは急速に伸びた。ゴールキックは飛び過ぎてしばしば相手GKに直接渡った。
 どちらもショートパスで繋ぐサッカーではない。必然的に風上の群馬が優位に立った。
 25分、縦パスが群馬から出た、と思った次の瞬間にはオフェンス対ディフェンスが2対2。高橋の右からのクロスをほぼフリーで受けた常盤がシュート。群馬先制。繋がないと前に出られない讃岐が人数をかけた時間帯の裏をついた。群馬リード、1-0で前半終了。

 後半は讃岐が風上になり、前半と逆の展開になった。風はいよいよ強く、プレースキックのためにボールを置いても動いてしまう場面が頻繁にあった。
 群馬はしばらく耐えていた。繋いで好機も作っていた。だが、風は讃岐の背中を押し続けた。65分、讃岐は体の強い馬場に代えてもっと体の強いミゲル。さらに圧迫は強まっていった。
 77分、讃岐は左サイドからボールを中に入れた。武田がドリブルで中に切り込み、木島徹にボールを渡して木島徹がシュート。右足で蹴ったボールはファーサイドに突き刺さった。
 さらに80分。讃岐右からのコーナーキック。ボールは風で右方向へ、ぐいんと曲がった。ゴール前に向かったボールは、ゴールに戻ってきた松下に当たってゴールイン。オウンゴールで逆転。
 その後、群馬が繋いで反撃。あわやの場面も作ったが得点はならず試合終了。

 風に翻弄された試合だった。後から考えれば前半優位の時間に1点しか取れなかったのが群馬の敗因か。風を制した讃岐の勝利。

 前橋駅で「かいこの王国」を買った。帰りは本数の多い湘南新宿ラインを利用した。

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