折り返して逆サイド

アクセスカウンタ

zoom RSS U-22 日本2−0ベトナム 三浦監督の手腕と日本代表の不安要素

<<   作成日時 : 2015/03/30 20:25   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

 海外からやってきた代表監督が監督の母国と戦って勝った、という話はほとんど聞いたことが無い。トルシエはフランスに勝てなかったし、ジーコはブラジルに、ザッケローニはイタリアに勝てなかった。個人的に印象的だったのはドイツW杯のメキシコ対アルゼンチン。決勝トーナメント一回戦、アルゼンチン出身リカルド・ラ・ボルペ監督率いるメキシコ代表はアルゼンチン代表と互角以上に戦ったが延長戦で決勝点を奪われ1-2で惜しくも敗れた。
 監督は強い国から弱い国に行くものであるから、母国側のほうが強いのは当たり前ではある。三浦監督が率いたベトナム代表が監督の母国である日本に敗れたのは、そうした意味ではよくある話だった。
 だがそんな話は表層的な一般論に過ぎない。

 三浦監督はベトナムU-22代表を手ごわいチームに作り上げた。
 ベトナムは三浦監督らしく通常4バックらしいが、この試合では5バックとなっていた。複数のフォーメーションを操るのはそう簡単なことではない。ザッケローニ監督は日本代表で3-4-3の導入に失敗している。
 ブロックを組んで適切な距離を保ち中に敵が入ってきたら厳しく詰めて潰す。日本以上の規律を持ってベトナムは戦った。日本はこのブロックを攻めあぐねた。直前に降った雨や荒れたピッチにも苦しんだ。具体的に言えば、トラップがとても下手に見えた。
 三浦監督と言えば私はヴァンフォーレ甲府での負けっぷり、中でも守備崩壊を思い出す。しかし監督には、水が合う合わないということがあるのだろう。他国のほうが水に合うというのも妙だが、ベトナムで三浦監督が大いに称えられているのもこのサッカーを見れば納得だ。

 日本は前述の悪いピッチのおかげで遠藤航・大島遼の配球もままならずパスワークが生きない。久保のポストも、いや、ポストというほどのこともなく久保は消えていて、後半途中から出てきた武蔵のほうが良かった。
 手詰まりの日本は南野や中島翔がドリブルを仕掛けてなんとかゴールに迫ろうとした。
 それが実ったのが43分。バイタルエリアでフリーになった南野が中島にパス。中島はカットインしてシュートを打とうとしたがトラップが流れてボールを取られかけた。そのボールを前進してきた南野になんとかパス。南野はそのボールを"置いて"そこに走ってきた中島が左足シュート。連携というよりは偶然性の高そうなプレーだった。しかし、諦めずにゴールに向かった二人、特に中島の、シュートをするんだ決めるんだ、という意識が素晴らしかった。

 しかし1点差では何が起こるかわからない。日本はベトナムのフリーキックで二度危機を迎えた。一度目は前半終了間際、櫛引のナイスセーブで助かった。二度目は54分、シュートが枠外に飛んでくれた。
 この二度の危機を見る限り、この代表はオリンピックに出られないと思う。日本の守りはマンツーマンだが、54分の場面など、ゴール前にベトナム選手が3人飛び込んでいた。つまり3人の日本側ディフェンスが振り切られていたわけで、ベトナム人のアジリティに全然勝てていなかった。日本はフリーキック対策の練習をしているのだろうか。
 それからフリーキックを与えた側の植田にも問題がある。植田は体の強さに自信があるのだろう。壁のように立って相手を弾きとばしていた。体が強いのはいいが、ファウルを取られない奪いかたをもっと考えてもらいたい。

 後半終了間際の2点目は浅野のクロスから中島が決めたもの。ボールを受けた時に豊川と被ったようにも見えたがそれが却って相手の目を眩ませたようである。この時の中島の動きにベトナム守備陣は全く対応できていなかった。日本と90分戦って相当消耗していたのではないかと推察される。

 そんなわけで一次予選でありながら中身の濃いゲームだった。
 強敵ベトナムを作り上げた三浦監督には賛辞を、勝った日本には祝福と反省を。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
U-22 日本2−0ベトナム 三浦監督の手腕と日本代表の不安要素 折り返して逆サイド/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる