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キリンカップの前売り券が売れていないそうだ(東京中日スポーツ)。 その原因について選手個人の魅力がどうとか、川淵会長が言ったそうだ。しかし、根本的な問題は、例えば欧州から俊輔を呼ぶか呼ばないかといったこととは違うと私は考えている。 多くの日本人は今、サッカーなど見たくないのだ。 ドイツW杯の、惨めな敗戦を思い出すからである。あれを忘れていないのだ。 ドイツW杯で日本代表戦を見た人の多くは、普段サッカーを見ていない。数字に強い人なら、W杯の視聴率から代表親善試合の視聴率を引き算したり、Jリーグの視聴率を引き算したりすればいい。 W杯予選やW杯でだけ日本代表戦を見る人々がいる。オリンピックの時だけ柔道やマラソンを見る人がいるように。 日本代表戦を見なくなった人々は、それまで、サッカー代表に何を求めていたのだろうか。 それは、柔道でもマラソンでも、水球でもホッケーでもレスリングでもいいけれども、普段は見ていないのにオリンピックの時だけ見てしまうスポーツを思い返してもらえばいい。 恐らく、それは誇りだ。 同じ日本人が勝つ姿を見て、誇りを得たい。あるいは真剣に戦った後の、敗れても誇り高い姿を見たいのだ。 けど 息子たちは 大学まで 行かせてやるつもりだ ただ…… それだけじゃ足りねえんだよ! 息子たちがまともに育つためには…… 人間としての誇りが必要なんだよ! その誇りが……みんなの目標になるような人間があんたなんだ! 尊敬する目標を持たないやつは金だけもってるねじくれた人間に育っちまうからね (森田信吾「新・栄光なき天才たち」3巻第16話「カリブ海に消えた星」) 上記は漫画の中で、貧しいプエルトリコ移民が、郷土の英雄であるメジャーリーガー、ロベルト・クレメンテに語った科白である。 サッカー日本代表は、ともすれば金だけもっているねじくれた人間になりがちな、日本人の誇りとなるかもしれなかった。尊敬する目標になるかもしれなかった。しかし、結果はどうだったか。 日本人に、日本人であることの惨めさを与えただけではなかったか。 だから、多くの日本人は今、サッカーなど見たくないのだ。 |
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